アイコン 全米で子供に広がる腸内ウイルス「EV-D68」感染 抗ウイルス剤なし 600人感染

8月から米国全土で拡大している呼吸系疾患の腸内ウイルス「EV-D68」で、すでに43州と首都ワシントンで600人近くが感染した。
米疾病予防管理センター(CDC)によると、今年EV-D68の感染が確認された患者のほぼ全員が子どもだという。
EV-D68感染の有無は、政府保健当局の管轄下にある特別な研究施設の検査でしか診断できないという。
CDCは、EV-D68感染者に処方できる抗ウイルス剤はないとしている。

感染の兆候として、手足や筋肉の痛み、発熱、鼻水、くしゃみ、せきなど、普通の風邪と似た症状が現れる。EV-D68に感染した患者のほぼ全員が子どもで、CDCは同ウイルスが検出された患者4人の死亡について検査を進めている。
EV-D68は近くで感染者がせきやくしゃみをしたり、あるいは感染者がさわったものに触れたりするだけでもうつる可能性がある。
一般的にEV-D68に最もぜい弱なのは免疫力の低い幼児や10代までの子どもだ。ぜんそくの子どもはEV-D68による呼吸器疾患を患うリスクが高くなる。

CDCは以下のような予防措置を勧めている。
・石けんと水で手を洗う回数を増やす
・汚れた手で目をこすらず、鼻や口を触らない
・感染者とのハグやキスを避け、食器やコップを共有しない
・くしゃみやせきをする際は手を口に当てる
・ドアノブやキーボード、玩具などよく触れるものの表面を消毒する
・感染したら家から出ない
以上、WSJ

富山化学工業のファビピラ ビルは、日本で承認されたインフルエンザ薬であるが、妊婦投与禁止など問題もあり、インフルエンザが大流行した場合に限定しての承認薬となっている。特徴は、ウイルスの活動を抑制する効能が認められている。そのため、ウイルスに対しては、インフルエンザウイルスにとどまらず、ほとんどのウイルスに有効では ないかとして、WHOやCDCがエボラ治療薬として投与を検討しているもの。ただ、患者が子どもだけに危険性を伴う可能性がある。
コロラド州で十数人の子どもにポリオに似た症状が確認されており、CDCはEV-D68とポリオとの関連についても調査しているという。

グローバル化は、PCウイルスだけではなく、人体に対する危険ウイルスもすぐ世界に拡散することになった。
 

[ 2014年10月 9日 ]
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