アイコン エボラ出血熱 3ヶ国入国・帰国者3週間日々報告義務付け 仏アビガン臨床試験入り

厚生労働省は、エボラ出血熱の感染が西アフリカで拡大している ことを受け、ウイルス汚染国であるギニア、リベリア、シエラレオネの3ヶ国に滞在したすべての人に対し、日本に入国・帰国した日から3週間、健康状態に変 わりがないか毎日、検疫所への報告を義務づけることにした。
厚生労働省は8月以降、日本に到着する国際便の乗客のうち、ギニア、リベリア、シエラ レオネ、ナイジェリア、コンゴ民主共和国の5ヶ国に滞在した人が患者などに接触した場合は、検疫法に基づいて発熱などの症状がないか、検疫所への報告を義 務づけている。このうち、感染が広がり続けているギニア・リベリア・シエラレオネの3ヶ国に滞在した人については、厚生労働省は、患者などに接触していな くても全員に検疫所への報告を義務づけることを決めた。

報告する期間は、最長の潜伏期間に当たる帰国した日から3週間で、エボラ出血熱の症状の発熱や吐き気、それに出血などがないか1日2回、電話などで検疫所に報告し、症状が出た場合は、直ちに医療機関の受診を求めることにしている。
検疫所や保健所、医療機関などで連携して水際での対策を強化する。
以上、

中央コンゴでも別種のエボラウイルスだが、カバンゲ保健相は9月2日、同国北部の赤道州でのエボラ出血熱の発生による死者が31人になったと明らかにしている。通常、西アフリカ3ヶ国しか報道されないが同国も問題だ。

先日、西アフリカ3ヶ国と欧米との関係を、植民地化していた宗主国として当JC-NETで掲載したが、ギニアの宗主国であるフランスは、ギニアにおいて、富山化学工業のファビピラビル(アビガン)の臨床試験を11月中旬から50人規模で行うと発表、効能が確認されれば、来年1月から本格投与を行うとしている。

アメリカで開発された薬剤ZMappはすべて使い果たし在庫切れ、現在のところ、有効と見られ、大量に在庫されている薬剤はファビピラビル(アビガン)しかない(約2万人分在庫)。すでに富山化学の親会社の富士フイルムは同薬の大量生産に入り、30万人分を在庫すると発表している。
リベリアとシエラレオネの感染者に対しては、両国がアメリカとの関係が深く、アメリカ主導で感染者の隔離施設建設などの対策が講じられている最中である。

ナイジエリアは終息宣言を発した。元々、リベリアで感染した医師の治療のため飛行機で運び込まれ、空港関係者や医療関係者が感染していたものであり、隔離に成功し、死亡もしくは陰性になったものと思われる(陰性生還率約30%)。

国連機関のWHOも米疾病センターも、エボラが問題となってから、何故かなぜか、その対策が後手後手になっている。そのため、エボラ出血熱に治療に当たっている医師4百数十名が感染し、2百数十名がすでに死亡している。大きな大きな損失である。
アメリカの中間選挙は、エボラもオバマ=民主党タタキの重要な争点になると見られている。エボラ関連株の暴騰を楽しんでいる点はハゲタカ経済重視のオバマの政策、さすがアメリカらしいが・・・。
 

[ 2014年10月22日 ]
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