アイコン 十勝岳 レベル2規制 引き続き小規模噴火の恐れ

気象庁は、12月16日噴火警戒レベルがレベル2の「火口周辺規制」に引き上げた大雪山系の十勝岳(北海道のド真ん中)について、地下の熱水の動きを示すとみられる活動が高い状態にあるとして警戒を呼びかけている。
気象庁が発表した12月26日から1月1日にかけての火山概況によると、十勝岳では12月22日に観測された火山性微動は観測されず、火山性地震も少ない状態で経過している。

また、昨夏から膨張を示すとみられる地殻の変化が大きくなっている62ー2火口付近では、地下の浅い部分の熱水の動きを示すとみられる常時微動の振幅が小さくなる傾向がみられるものの、活動は引き続き高い状態にあるとしている。
このため気象庁は、今後ごく小規模の噴火が起きるおそれがあるとして、62ー2火口から約1キロ圏内では噴火に伴う噴石に警戒するとともに、火山活動の推移に注意するよう呼びかけ、入山規制をかけている。

<気象庁>
<噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引上げ>

火山名  十勝岳  噴火警報(火口周辺)
平成26年12月16日14時00分  札幌管区気象台
62-2火口から概ね1kmの範囲には近づかないでください。
1.火山活動の状況及び予報警報事項
 十勝岳では、ここ数年、山体浅部の膨張や大正火口の噴煙量増加および地
震増加、火山性微動の発生、発光現象などが観測されており、火山活動が徐
々に高まってきています。
 また、今年7月頃から、62-2火口に近い観測点で山体浅部の膨張を示
すと考えられる地殻変動の変化率が大きくなっており、膨張がさらに浅いと
ころで発生している可能性があります。
 このことから、今後、ごく小規模な噴火の発生する可能性が高まっている
と考えられます。

2.対象市町村等
 以下の市町村では、火口周辺で入山規制などの警戒をしてください。
  北海道:美瑛町、上富良野町

3.防災上の警戒事項等
 噴火に伴い弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。62-
2火口から概ね1kmの範囲には近づかないでください。
 なお、62-2火口から概ね1kmの外側であっても、風下側では火山灰
や小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
以上、
静けさ際立つ冬山登山をこよなく愛する登山者も多く注意が必要だ。

[ 2015年1月 6日 ]
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