血生臭くなってきた大王製紙・北越紀州・三菱紙の相関関係 大王と三菱経営統合か
北越紀州製紙は、6月26日の株主総会で、大王製紙の佐光社長の再任に反対する議決権を行使したことが明らかとなっているが、北越紀州は16日、東京都内で開催した決算説明会で「大王製紙と三菱製紙の間で統合に向けた秘密保持契約が締結された」と発言した。
大王と三菱は認めていないが、国内市場が頭打ちとなる中、競争が激化しており、製紙業界の再編の動きが活発化する可能性がある。
岸本社長は、北越紀州と三菱は、昨年から販売子会社同士の統合に向けて協議していたが、大王のこうした働きかけで三菱が翻意し、今春に協議が中止されたと説明した。
岸本氏の発言に対し、大王製紙は「そういう話は一切ない」(広報)、三菱製紙は「何も答えることはない」(同)とそれぞれコメントしているという。
以上、
大王製紙生え抜きの佐光社長は、北越紀州の意向で昨年10月、創業家の井川高雄顧問を突然解任したが、北越紀州の願い事はそこまでと、創業家一族の井川 英高専務もおり、21.30 %の持株比率で親会社面されるのを嫌ったのであろうか。
北越紀州製紙は5月28日、自動車教習所などを営む子会社「北越トレイディング」(新潟県長岡市)の50代の総務部長が2000年以降、不正に小切手を振り出すなどして約15年で24億7600万円を着服していたと発表するなど、事がすべて旨く行っていないようだ。
大王製紙主要株主 平成26年9月30日現在)
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主要株主
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持株(千株)
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割合
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北越紀州製紙
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31,707
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21.23
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愛媛銀行
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6,425
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4.3
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伊予銀行
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6,159
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4.12
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大王海運
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5,442
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3.64
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愛媛製紙
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5,331
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3.57
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カミ商事
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4,700
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3.15
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特種東海製紙
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3,871
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2.59
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兵庫製紙
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3,263
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2.19
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日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口)
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3,232
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2.16
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井川 高雄
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3,200
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2.14
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計
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73,334
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49.1
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[ 2015年6月17日 ]
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