アイコン 泣ける 資生堂の魚谷社長 電通・いつの間にこんな悲しい社会に

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資生堂 魚谷雅彦社長に聞く。

電通の新入社員の過労死は非常に悲しかった。上司が「君の残業時間は会社にとって無駄」と言ったとされるが、そんな人のもとで僕だって絶対に働きたくない。協調が強みの日本で、立派な会社の上司が部下に放った言葉に、いつの間にこんな悲しい社会になったんだってショックだった。
 夜12時まで働く日本人の仕事の仕方は異常だ。ほかの人が残っているから帰らないような我慢のし合いはやめないといけない。勤勉でまじめゆえに、資料を一生懸命つくるが、それが無駄につながっていないか。

 僕がいつも言うのは、早く帰って、勉強会にいったり、友達に会ったり、家族と過ごしたりした方が会社の業績にも結果的につながるということだ。なぜなら、その方が人はクリエーティブになり、いいアイデアが生まれ、集中して仕事に取り組めるからだ。

働き方改革で大切なのは、日本の長時間労働の背景にある強すぎるヒエラルキーを変えることだ。
そのためには、人材の多様性が鍵になる。例えば、ドイツやフランスの人は、金曜日の午後は会社にいなかったり、2~3週間休みをとったりする。一緒に働けば、僕らの常識が彼らの非常識だと自然に気づかされる。

 そして、女性。化粧品を売っている資生堂で、社長が女性だっておかしくない。社内で経営塾や留学制度を作ったけれど、次の社長を選ぶころには、候補に女性がいてほしい。人材の多様性が働き方の改革に必要なのだから。
以上、朝日新聞より

 資生堂は、尖閣問題により中国で失速、日本工場の整理などいろいろあったが回復、こうした社長の下では、中身の業績は向上することだろう。魚谷社長は、2014年5月から社長に就任しているが、外資系などの役員が長く、資生堂の生え抜きではないものの、経営のプロとして、世界から日本を見ることができる人のようだ。

CMやCM戦略でお世話になっているはずの電通を悲しいと言える人は、この人ぐらいではなかろうか。

日本の多くの一流上場企業が労基局から従業員酷使で是正勧告を受けていたことが、電通の問題を契機に明らかにされてきている。
聖域なき削減・非正規効用拡大・利益最優先・株主還元・従業員酷使は同じ脈で流れている。付け刃的にアメリカ型経営を導入しているからこそ問題が生じており、社会のコンセンサスもないがしろにして、正社員を脅す一流企業の経営幹部がなんと多いことか、一流企業は特に電通問題と資生堂社長の言葉を肝に銘じる必要があろう。

  一流企業のろくでもない経営者が、権力としての経営者にしがみつき、会社に君臨し続け、血の通う日本型の経営の良さも何もかもなくし、日本さえもダメにしている。

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[ 2016年11月28日 ]

 

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