フィリピンは麻薬だけではなく、警察官がマフィアの手下だったり、警察署自体が犯罪者集団だったり、日本では考えられない治安の悪さがある。
(今年１月には、韓国人の実業家が現地で拉致され、マニラの警察庁本部で殺害された事件も生じている)
ドウテルテが、その治安の悪さの根源にある麻薬取締りの超法規的な措置も理解できるところがある。

フィリピンの首都マニラで２０日夜、日本人が乗った車が銃撃され、車内にいた愛知県の会社経営、水野成規さん（４８）が死亡した。
　現地報道によると、車はバイクの２人組に襲われた。車内には計６人がいて、ほかの日本人３人は無事だったが、フィリピン人１人が頭にけが。
水野さんは同日、仕事のため日本からマニラに到着したばかりだった。レストランで食事を終え、ホテルに戻る途中に事件に遭ったという。

水野さんは、愛知県稲沢市のパチンコ関連企業「ジェーアンドエー」の社長。同社の説明では、２１日未明に現地の日本大使館から「水野さんが銃撃され、亡くなった」と家族に連絡が入った。水野さんは新規事業を開拓するため、２０日にマニラ入りし、社員ら約２０人と行動していたという。
　社長たちなど日本の要人たちがフィリピンへ行く時は、現地の大手警備会社のボディーガードを採用し同行させる必要がある。郷に入れば郷に従えだ。
特に金銭狙いの２人組のバイクが襲うケースが多いが、今回は多くの同乗者がおり、金銭狙いではない可能性もある。
警察などの情報は現地マフィアへ筒抜けを前提にした方が賢明。フィリピンで信用できるのはドウテルテだけかもしれない。