アイコン 原油価格急落 ▲2.46ドル安の48.90ドル OPEC減産延長に失望

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25日の原油先物相場は大幅続落した。WTI先物価格で期近の7月物は前日比▲2.46ドル(▲4.8%)安の1バレル48.90ドルで終えた。
石油輸出国機構(OPEC)が減産延長を決めたものの、減産量の拡大に踏み切らなかったことを嫌ったもので、需給改善に向けた取り組みが積極的ではなかったと失望した売りが広がった。

OPECは25日の総会で、6月末に期限を迎える協調減産を2018年3月まで9ヶ月間延長することで合意した。
だが、各国の財務負担を高めるほか、米国のシェールオイル企業にシェアを奪われる可能性があるため減産量の拡大には踏み込まなかった。
延長は、相場に織り込まれていたほか、減産量の拡大がなかったことが市場の失望を招いた。現行の減産量では、世界的な需給均衡につながりにくいとの見方は多く、先物は節目の50ドルを割り込むと損失覚悟の売りを巻き込み、下げ幅を拡大した。

OPECの減産延長が伝わる直前の時間外取引では7月物が一時52ドルちょうどまで上げ、期近物として4月19日以来ほぼ1ヶ月ぶりの高値を付けていた。

<米国の掘削リグ稼動数・5年チャート>
米国のシェールオイルの掘削稼動リグ数は昨年5月16日に316本まで減少したが、今年5月20日には720本まで倍以上に増加している。その上、生産コストは回収方法の改善から大幅に低下しており、掘削リグの稼動の大幅増加となっている。しかし、まだピークに比べ半分以下の稼動数でもある。新規掘削は大規模シェールオイル層で行われており、さらに生産コストが下がっている。

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<WTI先物価格日足チャート>
最近の原油価格の値動きは、
米原油・ガソリン在庫量の変化、OPECの減産の動き、中東紛争激化、アフリカなどの油田の変化により動いている。

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[ 2017年5月26日 ]
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