アイコン 中国衛星「天宮1号」 1~3月の間に地球落下 日本含む

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中国の宇宙ステーション「天宮1号」
打ち上げ:2011年9月
重量:8.5トン(長さ:10.4m×直径3.35m)
制御不能:2016年9月
予想推定落下重量:100キロ
予想落下地の範囲:北緯43度~南緯43度のゾーン
落下予想:2018年1~3月

制御不能になり徐々に高度を下げている中国の軌道上実験モジュール「天宮1号」が、2018年1月〜3月に大気圏に再突入する。
その大部分は燃え尽きるとみられるが、大きな部品が地表に到達する可能性もある。

欧州宇宙機関(ESA)が11月示した最新の予測では、残骸が落下する可能性のある「危険地帯」に、日本の大部分も含まれている。

ESAは11月6日、天宮1号の再突入を監視する国際的なキャンペーンを主催すると発表した。
その中で、現在高度約300キロメートルを周回している天宮1号が、2018年1月から3月の間に再突入すると予測。
また、機体の破片が降下する可能性がある範囲として、赤道を中心とする北緯43度(札幌市の緯度と同じ)以南と南緯43度以北のゾーンを示した。この範囲に位置する地は、すべて「危険地帯」となる。日本全域が落下の危険性。

降下のタイミングを正確に予測することは難しく、再突入の2日前になっても、おそらく6〜7時間の幅で把握できる程度といい、したがって降下物の落下地点も直前まで特定できないとみられる。

ハーバード大学の天体物理学者ジョナサン・マクドウェル氏は、降下する天宮1号の大部分は、大気を通る際に熱で溶けてしまうが、ロケットエンジンなどの高密度の部品は燃え尽きずに残り、100キロほどの塊となって落下する可能性があると述べている。

ESAが発表したキャンペーンは、国際機関間スペースデブリ調整委員会(IADC)が主体となって実施する。
IADCには、ESAとNASAをはじめ、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)や中国国家航天局など13の国・地域の機関が参加しており、天宮1号の大気圏再突入をそれぞれ監視して得た情報を共有する。
2月28日と3月1日には、欧州宇宙運用センターの本部があるドイツのダルムシュタット市で、スペースデブリの再突入に関するワークショップも開催する予定だという。
以上。

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[ 2017年11月15日 ]

 

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