アイコン 韓国浦項地震M5.4 震度4程度で建物被害甚大 杜撰ピロティ工法

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日本では今では考えられない建物構造が先般の浦項地震で大きな影響受けたと報道されている。
震央から約2キロメートル離れた興海邑の「テソンアパート」では、1987年に完成した5階建てのアパート6棟のうち1棟が北側に地表付近で15度傾いていた。1階のベランダ下方で30センチメートルを超える亀裂が生じ、鉄筋がむき出しになっている個所もあった。残る5棟の外壁にも大きな亀裂が入っていた。
韓国では、1988年に耐震設計が義務化されたが、その前年には、耐震建物より価格が安いため建築特需となっていた。

2011年に建てられた長城洞の4階建ビルは1階が駐車場、「ピロティ工法」で建築されたもの。
今回の地震で、建物を支える8本の柱のうち、3本で鉄筋が露出して曲がっていた。柱の中には縦方向の鉄筋のほか、横方向の鉄筋が入っているのが見えた。

今回のような地震に耐えるためには、横方向の鉄筋の間隔が、柱の太さよりも小さくなければならないが、柱の太さが約30センチメートル、鉄筋の間隔は32~33センチメートルと逆に大きかった。建築設計の問題だろう。
柱を包むコンクリートの厚さは10センチメートル程度。コンクリートが厚いということはそれだけ鉄筋部分が細いことを示している。
しっかりした建物ならば地震発生時に柱の上下の境界部分に亀裂ができ、この建物のように柱の中間部分が破損することはないと分析。
ピロティ工法は元々地震には弱い。地震に耐えるためには1階から最上部までを柱でつなぐ必要がある。
しかし、韓国では1988年前に建築された1階部分にだけ柱を設け、その上は壁面だけで建てられたものが多い。
それに加え、耐震化が法整備されたものの建築基準も杜撰なようだ。

今回、多くの建物でタイルの落下が見つかっているが、これは手抜き工事としか言いようがない。仕様書通り貼った場合、剥がれることはないが、利益のため施工時間を短縮して早く施工するため、揮発油分を基準より多く入れ貼っている可能性が高い。モルタル接着の場合はシャブコンを使用したのだろう。
以上、韓国紙参照

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[ 2017年11月17日 ]

 

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