アイコン (株)テクノエックス(大阪)/破産開始決定 大阪電気通信大学発ベンチャー

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蛍光エックス線分析装置の(株)テクノエックス(大阪市東淀川区東中島5-18-20、代表:谷口一雄)は11月30日、大阪地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、坂下泰啓弁護士(電話06-6360-4730)が選任されている。スポンサーと事業承継について交渉中であり、裁判所から事業継続の特例が出され、一般債権は支払い意向。

負債額は約6億円。

同社は蛍光X線分析装置を開発した大阪電気通信大学教授だった谷口一雄氏が平成21年9月に設立した会社。蛍光X線分析装置や放射性セシウム測定装置等の製造販売・保守管理を行っていた。

フクシマ原発大爆発を受け、福島県の自治体などに放射性セシウム測定装置などを販売し、平成27年3月期には約5億5千万円の売上高を計上していた。しかし、研究開発費に費用がかかり、また、福島県などの需要が一巡し、平成29年3月期は3億円台の売上高まで減少、赤字から債務超に至り、資金繰りにも行き詰まり、今回の破産申請となった。

スポンサー候補も、同社の技術は評価しているものの債権債務をはっきりさせるため、また、事業承継を一般債権など最低限の費用で済ますため、破産を求めたものと見られる。

 

会社名
株式会社テクノエックス
本社地
大阪市東淀川区東中島5丁目18番20号
代表
代表取締役社長 谷口 一雄
代表取締役専務 粟津 正啓
設 立
2009年9月17日
資本金
9,500万円(授権資本 10,000万円)
従業員数
25
取引銀行
北おおさか信用金庫 淡路支店
りそな銀行 守口支店
池田泉州銀行 淡路支店
商工組合中央金庫 梅田支店
三井住友銀行 堂島支店
三菱東京UFJ銀行 淡路支店
主たる業務
1. 要素技術製品の開発、製造、販売
(1) SDD検出器、Si-PIN検出器、超伝導体検出器
(2) DSPなど信号処理システム
(3) X線管、X線管用小型高圧電源
(4) 分光光学素子  など
2.分析装置の基本設計と試作、製造、販売
上記の要素技術開発より得られた成果をもとに、OEM、企画装置、 特注装置などの開発、試作、製造、販売などを行う。
(1) 小型軽量エネルギー分散装置の開発・製造・販売
(2) 特殊モノクロ分光方式・高感度エネルギー分散装置の開発・製造・販売
(3) オンサイト検査・分析システムの開発・製造・販売
(4) 前処理システム搭載複合型検査・分析システムの開発・製造・販売
3.科学計測分野の共同研究並びに受託業務
産官学を問わず幅広い連携を視野
4.X線分析装置の修理、メンテナンス
5.X線分析装置を活用した委託分析
6.X線を主とした学術の啓蒙活動

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[ 2017年12月 5日 ]

 

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