アイコン もしも米国が北朝鮮を攻撃した場合 北朝鮮ミサイルは・・・

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もしもアメリカが北朝鮮の核施設やミサイルサイトを攻撃した場合、瞬時に壊滅できるだろうか。米韓が協力したとして・・・。

米軍が偵察機や衛星・Xバンドをはじめとする各種軍事レーダーでそうした基地を解析しているが、イラクやアフガンで見る限り現実的には不可能と見られる。
火星12号・火星14号・火星15号のいずれにしろ、移動式発射台を用いての発射実験となっている。夜間移動した場合、さらに移動先の把握は困難となる。
もしも、火星15号に核を搭載した場合、その射程は地球の1/3を網羅する。
 
迎撃できたとしても問題が残る。
迎撃し核ミサイルを破壊した場合、核爆発する確率が高い。信管に命中しない限り核爆発は起きないとする説もあるが、あくまで説である。
核爆発した場合は、周知の電磁波攻撃と同じ現象(電磁パルス攻撃)が生じ、その高度により広範囲に影響を及ぼす。
大気圏再突入製造技術がなくても大気圏に近い大気圏外で核爆発させれば、同じ結果を生む。
 
核爆弾は広島・長崎に見られるように絶対使用させてはならないもの。しかし、窮鼠に至れば何を仕出かすかわからない全体主義国家が日本海を隔てた隣国の北朝鮮だ。
内容はまったく異なるものの、日本が太平洋戦争に突入したのは、欧米の軍事的な圧力下、そのような状態・状況ではなかったろうか。それもその脅威から米軍が攻撃する可能性・・・。
 
大気圏はおよそ高度100キロまで、100から500キロは電離圏とされ大気は非常に薄い。
しかし、大気圏外の高度400キロで迎撃して、核弾頭が爆発した場合、地上半径2200キロで大規模な電磁波によりインフラ基盤(電力・電子機器)・産業基盤・社会基盤に支障が生じるとされ、高度100キロで迎撃、核爆発した場合、半径1100キロでそうしたインフラ設備がほぼ破壊されるという。(あえてその影響による想定死者数は記載しない)
 
2004年に米議会に報告された電磁波攻撃を受けた場合を日本に適用すれば、東京上空高度30kmで核爆発した場合、中国地方を除く本州が被害区域に入り、高度100kmでは北海道から本州、四国、九州一帯まで覆われる。)
 
北朝鮮から米国へ向け発射される核ミサイルを、トランプに言われるままに日本が日本海上や日本上空で迎撃した場合(現状のミサイルでは届かず不可能)、その高度により、日本にも同じ状況に陥る。
(9月15日の中長距離ミサイル火星12号の打ち上げでは、日本の700~750キロ上空を通過した)
 
日本は今になって電磁波攻撃の対策をと躍起になっているが遅すぎる。
コントロール基地となる政府関係施設だけではなく、停止している原発地や各核施設地(補助電源装置は絶対条件)では電磁波攻撃に耐えられる対策が必要だ。
 
<<影響力あるロシアを表舞台に引きずり出せない問題>>
致命的な米露関係、ロシアはウクライナ問題により米国から強度な経済制裁を受けたままになっている(大打撃を受け、さらに原油暴落で経済は大打撃を受け、やっと浮上中)。
北朝鮮に対応する場合、中露大国は外せない存在。トランプは当初ロシアと関係改善を図る予定だったが、ロシア支援を受け、大統領に当選したようなロシアゲート事件にさいなまれ、身動き取れずにいる。
その代わり、中国とは蜜に打ち合わせ、貿易を盾に北朝鮮に対する米要求を中国側に飲ませている。しかし、中露はその利益を共有するものの、民族も体制も米国依存度もまったく異なり、狸と狐の関係にある。
 
米議会の大半は、ソ連時代のようにロシアを敵視していることから、トランプは、ロシアゲート事件下では、シリア以外、ロシアに対しては北朝鮮問題であっても身動き取れないままである。
しかも、北朝鮮に対して、中露が米国のように真剣に対応するならば、とっくの昔に問題は解決していたと見られる。
 
<中国習だけでは片手落ち>
トランプと日本政府が高く評価した中国・習の特使派遣、派遣されたのは序列25位の宋濤氏、それで北朝鮮の国家主席に会って来いとは・・・、北朝鮮をいささか蔑み過ぎているのではないだろうか。
宋特使は外交と国防の2人の北朝鮮№2と面会したが茶も水も出なかった。逆に北朝鮮がそうした中国側の対応に、29日のミサイル発射の最後通告をしたとも見られる。
 
どうして習はチャイナセブンを特使として派遣しなかったのか。
北朝鮮労働党創立70周年では、チャイナセブン序列5位の劉雲山政治局常務委員を派遣、金正恩は目を輝かせ大喜びしていた。
やはり、トランプに対するポーズのようである。太っちょ狸としか言いようがない。
 
10月には北朝鮮は、北米局長を2回もロシアに派遣していた。こちらの狐がどう指摘しアドバイスしたかは不明だが、2ヶ月半、ミサイル発射実験がなかったことだけは間違いない事実だ。
(朝鮮中央TVの年賀状の紹介では、ロシア・モンゴル・中国の順となっている)
 
ロシアは長期間アメリカとの関係は悪化したまま、仲直りしたいが、アメリカはその素振りもなく、中国はその利と力を蓄えるため、アメリカと構えたくないというそれそれぞれの思惑の中に北朝鮮が存在している。
 
1202_021.jpg

 

各地の距離/km
距離
平壌
ソウル
190
福岡
730
大阪
990
東京
1,300
中南海
800
アンカレッジ
6,000
ハワイ
7,700
サンフランシスコ
9,000
テキサス
11,000
ワシントンDC
11,000
ニューヨーク
11,000
フロリダ
12,000
ハワイ
東京
6,500
サンフランシスコ
3,800
サンフランシスコ
ニューヨーク
4,100
東京
8,300

 

最強の米軍迎撃ミサイル群
ミサイル種
内容
射程
高度
 
SM-3
GPS/INS/セミアクティブ・メーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)
500
160
 
SM-3 Block IA
1色シーカー、固体燃料軌道修正・姿勢制御装置(SDACS)
1,000
500
海自配備
SM-3 Block IB
2色赤外線イメージング、Throttleable軌道修正・姿勢制御装置(TDACS)、シグナル・プロセッサー改良
1,000
500
 
SM-3 Block IIA
全段のロケット直径を21インチ (530 mm)に大型化
2,000
1,000
実験中  開発中
地上型のイージスアショア適用
SM-3 Block IIB
弾頭制御部の小型化、推進機関の柔軟性向上、火器管制ソフトウェアのアップグレード
 
 
THAAD
高高度終末迎撃ミサイル
200
150
 
PAC3
パトリオットミサイル・最終迎撃ミサイル
20
15
日本配備
・イージス艦にSMシリーズは搭載されている。
・イージス艦はイージスシステムを搭載したミサイル駆逐艦のこと。
SM-3 Block IIA
・太平洋で2回試射1回命中。日米共同開発中の迎撃ミサイル(2017年)
・日本の陸上に2ヶ所設置計画を決定

 

[ 2017年12月 2日 ]
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