アイコン 北朝鮮漁船沈没 体当たり攻撃だった 事情聴取なし全員僚船に引き渡す

 

 

7日午前9時07分ころ、日本海の日本のEEZ内の大和堆で、北朝鮮の漁船と水産庁の漁業取締船が衝突した事故について、水産庁の資源管理部漁業取締課の桑原智課長は、通常の取締り活動中に漁船が急旋回をしてきたことが衝突の原因で、取締船の活動は正当だったという認識を示し、現場の画像も公開した。
(衝突後、漁船は浸水し09時30分ころ沈没、乗組員約60人全員を取締船が救助し、全員を取締船に乗船させた)

現場の取締り活動中の写真3枚を示しながら、衝突時の状況を説明し、北朝鮮籍とみられる鋼鉄製の漁船を発見したため放水を行って退去するよう警告を行っていたところ、漁船が急旋回し、取締船の船首と漁船の左舷中央部が接触したことを明らかにした。
衝突の結果、漁船が沈没したため取締船から救命艇を出して乗組員全員を救助し、その後、北朝鮮船籍とみられる別の船が現れ、乗組員を引き取っていったという。

沈没した漁船の乗組員を救助したあと別の船で帰した理由について、取締りの目的は違法操業をさせないことだとし、「沈没した漁船を違法操業をさせることなく、救助に来た別の北朝鮮籍とみられる漁船についても、日本の水域から確実に退去させている」と述べ、乗組員を帰したことは通常の対応だったという認識を示した。

一方、海上保安庁の岩並秀一長官が会見を開き、当時の状況について「海上保安庁の巡視船が現場海域に到着した午前11時ごろには漁船の乗組員は全員、漁業取締船の救命艇に乗り込んでおり、巡視船は周辺の捜索や警戒活動をしていた」と説明した。
現場には、搭載ヘリが10時ころ現場に到着、救助活動において、取締船による救助活動の様子などを撮影、うち1枚には、黒い救命ボートに乗った水産庁の乗組員が、海に投げ出された北朝鮮の漁船の乗組員を、ロープなどを使って救助している様子が写っている。

結果、水産庁の見解では、漁船が北朝鮮人・北朝鮮漁船なのか確認していない会見内容となっている。海上保安庁も北朝鮮漁船との判断は推測に過ぎないようだ。

日本政府は今年になってから10月7日朝までに、この水域に入ってきた北朝鮮漁船は延1016隻に対し退去警告を出している。

外務省は、水産庁の漁業取締船と北朝鮮の漁船が衝突した事故を受けて、日本の排他的経済水域内で事故を引き起こした事態は重大だとして、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議した。

自民党は8日、こうしたことを受け、水産庁の幹部を呼んで、漁船の乗組員を別の船で帰した理由などについて詳しく聞くことにしている。
乗組員を帰したことについて水産庁は、取締りの目的は違法操業をさせないことであり、通常の対応だったという認識を示している。
自民党は、なぜ、船長ら一部でも拘束しなかったのか追及する予定。

<北朝鮮の8月の居直り露骨>
北朝鮮は今年8月、この水域に武装高速艇を送り、日本側に「我が国の領海から直ちに退去せよ」と要求した。9月には、北朝鮮外務省報道官が朝鮮中央通信記者との質疑形式で「我が国の『専属経済水域(EEZ)』に不法侵入した日本の海上保安庁巡視船と複数の船舶が我が共和国の自衛的措置によって追い出された」と主張してもいる。

<水産庁の密漁取り締まり船では限界>
北朝鮮が武装船を送り込む大和堆、水産庁の放水銃で何ができようか。海上保安庁の巡視船と目的そのものが異なり、逆に危険でもある。

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[ 2019年10月 8日 ]

 

 

 


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