同社は欧・中の景気不振から利益が大幅に悪化している。
米中経済も米トランプが仕掛けた米中貿易戦争により、中国は急激な景気低迷が続き、米国にもその影響がブーメラン現象により出てきている。
消費堅調から持っている米経済も、5月に10%⇒25%に引き上げた2000億ドル制裁分や、9月に1100億ドル15%追加制裁分も年末までにはさらに濃く影響し(米企業製の消費者向け品)、12月15日からはiPhoneなど1600億ドル分(米企業が中国で生産している分)が制裁対象になっており、来春には米経済もガタガタになる。
米中和解交渉での合意も、トランプは30%引き上げを検討しており、それを取り止めることを条件に、これまでの制裁は止めないとされる。
<時代は大きく変わる>
こうして経済が世界中低迷した場合、一方では、製品や技術が大きく変化する時期でもあり、世の主力商品ががらっと変わり、市場ニーズに合わなくなるケースが多く出てくる。
自動車産業が大きく変わっているのも地球環境問題もあろうが、5G+AIがベースになる時代が来ることを前提にし、そのようにコトが進んでいることによるもの。
2008年のリーマンショック後、家電のエコポイント還元により補助金で浮かれた日本の家電業界、それが終了したとたん、世界に取り残され、家電全社が全滅した前例がある。
今はそれが地球規模で変化している。
変わらないのは日本企業のサラリーマン経営者たちの頭だけだろうか。
コニカミノルタの場合、1兆円の売上高があり、利益が出る会社組織にしなければ、淘汰される可能性もある。どう見ても営業利益率が低すぎる。
次世代有望製品がなければ、豊富な自己資本がある間に、世界でM&Aにより有望株を持つ企業を買収すべきではなかろうか。
自己資本など大きな波が生じた場合、あってないに等しいものになる。自己資本があるときに戦略的に動くべきだろう。
台湾勢に製造してもらうなどして営業利益率を高めるか、稼げる事業や企業を買収しなければ、斜陽産業が50%を占める同社にとって、避けられないと見られる。
コニカミノルタ 第2四半期(中間決算)
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連結/百万円
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売上高
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営業利益
|
←率
|
税前利益
|
株主利益
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19/3期Q2
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517,087
|
34,605
|
6.7%
|
33,157
|
23,334
|
20/3期Q2
|
497,488
|
5,433
|
1.1%
|
1,561
|
106
|
20Q2/19Q2比
|
-3.8%
|
-84.3%
|
|
-95.3%
|
-99.5%
|
20/3期予想
|
1,045,000
|
20,000
|
1.9%
|
|
7,500
|
20予/19期比
|
-1.3%
|
-68.0%
|
|
|
-82.0%
|
19/3期
|
1,059,120
|
62,444
|
5.9%
|
60,138
|
41,705
|
18/3期
|
1,031,256
|
53,844
|
5.2%
|
49,124
|
32,248
|
17/3期
|
962,555
|
50,135
|
5.2%
|
49,341
|
31,542
|
中間期 部門別
|
|
売上高
|
営業利益
|
|
億円
|
前期比
|
億円
|
前期比
|
同率
|
オフィス
|
2,732
|
-6.0%
|
171
|
-24.5%
|
6.3%
|
プリント
|
1,032
|
-5.4%
|
20
|
-61.4%
|
1.9%
|
ヘルスケア
|
450
|
12.0%
|
3
|
-53.6%
|
0.7%
|
産業材・機器
|
560
|
-6.0%
|
97
|
-15.0%
|
17.3%
|
他+調整
|
198
|
15.2%
|
-238
|
-
|
|
計
|
4,974
|
-3.8%
|
54
|
-84.3%
|
1.1%
|