アイコン 10月の首都圏分譲マンション供給3割減にもかかわらず契約率42%の低水準

Posted:[ 2019年11月19日 ]



不動産経済研究所が発表した10月の首都圏の分譲マンションの販売状況は、販売戸数減、超定率の契約率、それでいて価格は上昇となっている。
消費税率も上がり、心理的にも購入が見送られたものと見られる。

1. 10月の新規発売戸数は2,007戸。対前年同月(2,845戸)比▲29.5%減、対前月(2,359戸)比▲14.9%減。

2、10月の地域別発売戸数は
東京都区部は1,030戸(全体比51.3%、前年同月比▲29.5%減)、
都下は100戸(同5.0%、▲54.8%減)、
神奈川県は516戸(同25.7%、15.2%増)、
埼玉県は192戸(同9.6%、▲56.3%減)、
千葉県は169戸(同8.4%、▲38.5%減)
となっている。
東京都のシェアは56.3%。



3、新規発売戸数に対する契約戸数は855戸で、月間契約率は42.6%。前月の56.8%に比べて▲14.2ポイントダウン、前年同月の68.3%に比べて▲25.7ポイントダウンとなっている。
(分譲マンションの好不調の基準は契約率70%)

4、10月の地域別契約率は
都区部は35.0%、
都下は30.0%、
神奈川県は54.7%、
埼玉県は42.2%、
千葉県は59.8%

5、10月の1戸当り平均価格、1㎡当り単価は、5,992万円、91.4万円。
2019年9月は5,991万円、91.3万円であったので、前月比総額では 1万円(0.02%)のアップ、㎡単価は0.1万円(0.1%)アップしている。
昨年の2018年10月は 5934万円、88.8万円であったので、前年同月比総額では58万円(1.0%)のアップ、㎡単価は2.6万円(2.9%)アップしている。

6、10月の地域別平均価格、1㎡当り分譲単価は以下のとおり。
東京都区部は7,002万円、113.1万円(0.3%アップ、1.0%アップ)、
都下は5,335万円、85.2万円(2.2%アップ、13.9%アップ)、
神奈川県は5,179万円、74.4万円 (▲5.0%ダウン、1.2%アップ)、
埼玉県は4,535万円、65.6万円(9.7%アップ、10.3%アップ)、
千葉県は4,358万円、59.6万円(▲5.0%ダウン、▲6.9%ダウン)。

7、10月末現在の翌月繰越販売在庫数は7,000戸で、2019年9月末現在の6,780戸に比べて 220戸増加。2018年10月末残戸数は5,998戸と1002戸増加。

2019年11月の発売戸数は3,500戸の見込み(’18年11月は3,461戸、’17年11月は3,366 戸だった)。

 


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