アイコン 北朝鮮 理想郷 白頭山麓にオープン

Posted:[ 2019年12月 4日 ]



北朝鮮は2日、同国の聖地・白頭山の麓にある三池淵郡での大規模建設プロジェクトの完工式を行った。
国営メディアは3日、「現代文明の縮図」で、新たな集合住宅や宿泊施設のほか、スキーリゾート、商業・文化・医療施設を備える「理想郷」だと大々的に報じた。
白頭山は、北朝鮮を長年独裁支配している金一族の発祥の地とされ、同地付近に山間都市を整備する同プロジェクトは金正恩朝鮮労働党委員長による壮大なプロジェクト。

朝鮮中央通信社(KCNA)は、花火が打ち上げられるなど盛大な完工式が行われたと報道。
労働党機関誌「労働新聞」は、金委員長が笑顔でテープカットする様子や雪で覆われた建物をとらえた写真を掲載した。
同プロジェクトは「自立経済」に向けた取り組みの一環として、金委員長が立ち上げたが、主に核開発を巡る制裁で建材や労働力が不足したことから完成が遅れていた。
以上、

現代財閥が建設した金剛山の大規模観光施設は、この白頭山の理想郷と比較し、金正恩委員長は「朝鮮民族に馴染まない陳腐な建物群であり、取り壊す」ぞと表明している。



文政権は、金剛山観光を、国連制裁破りの突破口にする計画でもあり、韓国政権を困らせている。文政権はまだ築後20年も経過していない観光施設や宿泊施設群を、北は老朽化のため、取り壊したいのだろうと述べるなどアサハカな発言。

文政権は、国連制裁違反にならない観光を推進したいものの、2008年に韓国人観光客が立ち入り禁止区域に入り、射殺された事件以来、李明博政権により観光は中止され、施設は閉鎖されたままになっている。再開には配管や住設機器・夜具の更新が必要になり、その工事を韓国側がすれば、多額の費用を要し、制裁違反の対象になるという現実問題がある。
北の取り壊しの表明に、文政権は協議を申し入れているが、協議は必要ない、通信で十分だと文政権にうてあわなくなっている。

GSOMIA破棄問題で、これまで韓国から言いたい放題にされていた米政権が一転して、韓国批判の攻勢に出たことから、これまでのように北朝鮮に対する要望も米政権に言えなくなっている。
2018年9月19日の南北軍事合意のような米国に対する事前通知のやり口は今後通用しない。
その軍事合意で、5月4日からこれまでに14回も北朝鮮が弾道ミサイルを発射したものの、米軍機の偵察飛行は、軍事境界線(DNZ)から双方40キロでの軍用機の飛行を禁止されており、その外側(南側)からの偵察を余儀なくされている。
今冬もぼろぼろの人も乗っていない幽霊木造船が日本海側沿岸に数多く漂着することだろう。

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