分譲マンションと投資用マンションを手がける福岡市の「コーセーアールイー」が11日発表したところによると、同社子会社の「コーセーアセットプラン」が、顧客が銀行に提出するローンの申請書類を改ざんしていた疑いがあると発表した。ローンの審査に通りやすくするためとみられている。
外部からの情報提供が12月3日に寄せられ、調査したところ、2016年から2018年にかけ、子会社の「コーセーアセットプラン」において、数名の顧客にマンションを販売する際、銀行へ提出する源泉徴収票等の収入を証明する書類や、中古物件の入居者から受領する賃料に関する書類を書き換えた疑いがあることが発覚したという。
顧客の収入を水増ししたり、顧客が入居者から得る賃料を高く見せかけたりするなど当3年間で、計5物件で不正の疑いがあるとしている。
同社では外部の専門家による調査を行うとしている。
投資用マンションをめぐっては、福岡市を中心に人口の増加などで販売が拡大する一方、静岡県のスルガ銀行で組織的な不正が明らかになって以降、投資用の不動産融資の審査に厳しい目が注がれている。
コーセーアールイーは、「原因分析と再発防止策の検討に向けて全社をあげて取り組みます」としている。
以上、リリース参照
なお、2020年1月期の第3四半期の決算発表は、当問題発覚で延期されている。
コーセーアールイー 1月決算
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連結/百万円
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売上高
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営業利益
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←営率
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経常利益
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当期利益
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17/1月期実績
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10,245
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1,104
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10.8%
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1,094
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677
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18/1月期実績
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12,889
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1,784
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13.8%
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1,750
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1,154
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19/1月期実績
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12,150
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1,548
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12.7%
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1,544
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1,019
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19年1月期Q2
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3,395
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275
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8.1%
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268
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170
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20年1月期Q2
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4,218
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233
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5.5%
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252
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151
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20Q2/19Q2比
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24.2%
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-15.3%
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-6.0%
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-11.2%
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20/1月期予想
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12,100
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1,423
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11.8%
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1,412
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920
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20期予/19期比
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-0.4%
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-8.1%
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-8.5%
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-9.7%
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