米ゼネラル・モーターズ(GM)は、2019年の中国での自動車販売が前年比▲15%減の309万台と、2年連続で減少したことを明らかにした。
景気減速で市場全体が縮小したほか、主力の中価格帯のスポーツ用多目的車(SUV)市場で競争が激化した。
2017年は404万台(過去最高)。
2018年は▲9.7%減の365万台、米トランプ政権が仕掛けた米中貿易戦争勃発・不買運動
2019年は前年比▲15.4%減の309万台。
2019年第4・四半期は、低価格ブランドの「宝駿」の販売が▲27.6%減少。一般消費者向けの「シボレー」は▲20.1%減、「ビュイック」も▲16.7%減だった。
一方、高級車ブランドの「キャデラック」の販売は3.9%増加した。
以上、ブルームバーグ参考
減少の原因は、米中貿易戦争における中国民による米企業製の不買運動に直面していることにある。それに加え、不景気も影響している(ブルームバーグは何故か触れていない)。
この販売台数には、GMが中国2社と提携している生産している分も含まれている。(過去、VWがイチャモン付け、経営支配権を持たない合弁企業分はカウントできないとしたもの。しかし、現実にはGM車を生産し、販売しており、GMは当然カウントしている。そのため世界機関や中国が発表する数値とは大きく異なる)
中国自動車販売台数
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工場出荷台数/輸入車含まず
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2019年は1~11月累計値
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2017
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2018
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2019
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万台
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前年比
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万台
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前年比
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万台
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前年比
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中国系
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1,087.23
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3.3
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997.99
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-8.0
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748.09
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-16.9
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独系
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484.97
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7.5
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508.05
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4.8
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467.31
|
0.7
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日系
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420.49
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10.9
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444.63
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5.7
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415.39
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3.0
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米系
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303.95
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2.5
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247.79
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-18.5
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175.00
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-23.2
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韓系
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114.46
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-36.1
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118.05
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3.1
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86.54
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-15.2
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仏系
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45.58
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-29.2
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30.70
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-32.7
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13.46
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-53.7
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中国・米系自動車会社販売台数
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(注)GMの3社合弁生産会社の販売台数は含まれていない。
フォード等も入っている。
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工場出荷台数/輸入車含まず
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万台
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前年比
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2012年
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181.19
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2013年
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222.15
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22.6%
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2014年
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252.55
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13.7%
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2015年
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259.57
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2.8%
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2016年
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296.46
|
14.2%
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2017年
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303.95
|
2.5%
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2018年
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247.79
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-18.5%
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2019年1~11
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175.00
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-23.2%
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