SUBARU(スバル)は15日、2020年の世界生産が前年比11%増の110万台と、過去最高になるとの計画を発表した。
販売が好調な米国など海外需要に対応する。
国内生産が一連の検査不正を受けた減産などから回復し11%増の69万台、海外生産も11%増の41万台とした。
2019年の国内生産実績は▲6%減の61万9千台。
検査不正への対応で群馬製作所の生産ペースを2019年9月まで落とし、翌10月には台風19号の影響でサプライチェーンが寸断され、一時操業を停止したことなども響いた。一方、海外の生産実績は3%増の36万9千台だった。
米国では根強いSUBARUファンが構築されている。ただ、同社にも中型の本格的なSUVが米国でラインアップすれば、さらに販売強化されようが、米国以外での販売は日本も含め弱く、生産に伴う利益の回収保証がなされないのだろう。フォレスターは欧州型SUVに類している。
SUBARUは中国へ進出したいものの、トヨタの出資が入っており、合弁数制限を受け、中国側が認可しない現実がある。