アイコン 中国事情/ポルトガルの電力会社EDPを2,700億円で買収

中国の国有企業である中国長江三峡集団は、23日、ポルトガル政府から電力会社EDPの株式の21%を26億9千万ユーロ(約2700億円)で取得すると発表した。
財政危機に陥ったポルトガル政府が進める財政健全化策の一環。筆頭株主となる三峡集団は三峡ダムの建設や発電を手がける。EDPはポルトガル最大級の企業 で、米国や欧州、ブラジルなどで事業を展開している。入札にはドイツ、ブラジル、 インド、日本の企業も参加していた。中国企業には危機で値下がりした欧州企業を買う動きが加速している。

<家電生産量世界一から販売量世界一へ>

WTO加盟から10年、中国家電業界大手は10年間の世界的な競争を経て、世界の8割以上のエアコンおよび小家電、7割以上のテレビ・冷蔵庫・洗濯機の製造を行っており、かつほぼ全種の家電生産量が世界一になっている。

しかし、今後は販売に力を入れるという。欧米市場が成熟かつ安定しているため、中国製品はブランド力が低く、安価な製品は反ダンピング措置を受けやすい。ゆえに2008年より、中国の家電企業は、経済発展期のため、耐久消費財の需要が増加しているアジア、アフリカ、ラテン・アメリカ市場へ進出している。
ハイアールは、同社の白物家電は欧州地区で、売上高40.9%増を達成。同社の冷蔵庫は米国で市場第3位の地位を占めている。また2008年にはインドに工場を設立した。 
2011年、同社は三洋電機を買収、自社ブランド「ハイアール」と三洋の「AQUA」により、海外市場の開拓に乗り出している。ハイアールは、三洋電機の家電部門を購入しており、開発技術者も当然在籍している。今後のハイアール製品は、品質やデザインが急上昇するものと思われる。

[ 2011年12月26日 ]
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