アイコン 政府 原発ゼロで光熱費2倍に? 馬鹿高い燃料費での試算では

 政府が将来の原発ゼロに向けた課題や影響をまとめた文書が3日判明した。2030年の総発電量に占める原発比率をゼロにすると、電気代を含む家庭の光熱費が月額で最大3万2243円となり、10年実績(1万6900円)の約2倍に上昇すると試算。
原発関連地域への対応にも懸念を示した。
 今回の発表は、未来永劫に原発を動かす、国民への脅しなのであろうか。

<天然ガス、中部電力今の2/3へ>

前回JCNET記事
中部電力は、運転を停止している浜岡原発に代わり、稼働が増えている火力発電所の燃料を安定的に確保するため、LNG・液化天然ガスをアメリカから初めて輸入することになった。
具体的には、アメリカの企業との間で現地産の天然ガス(シェールガス)をLNGに加工する契約を結び、5年後の2017年以降、アメリカから初めてLNGを輸入する計画。
アメリカでは、新たな天然ガスとして注目を集めている「シェールガス」の生産が本格化していて、中部電力は、LNGの調達先を拡大することで、浜岡原発の運転停止により稼働が増えている火力発電所の燃料を安定的に確保できるとしている。
 中部電力は、アメリカからのLNGの調達コストは、現在の価格水準で計算するとカタールなどと比べて3分の2程度となり、燃料費の抑制も期待しているとし、アメリカを有力な調達先にしたいという考えを示した。
韓国も既に、シェールガスを4.5ドル前後で購入契約を締結しており、カタールの天然ガスの16ドル~18ドルという、世界の笑い者になっている日本の電力会社もいよいよ経営の尻に火が付き、グローバルな購入を検討する段階に入ったようだ。
中部ガスが述べるとおり、シェールガスを発電所で使用できるLNGに加工したところで、2/3で調達できるということであり、これが、現実の価格であろう。
 
ロイター通信によると、ロシアから天然ガスを購入している中国や欧州の価格も10ドル前後とされている。
米国がシェールガスの大開発に乗り出し、大量生産している現在、米国がカタールからの輸入を大幅に減量、行き先がなくなったカタールの天然ガスは生産調整している。
 
その天然ガスを、日本の電力会社は、通常16ドルで購入している。
 東電は、カタールから原発の水爆により、火力発電用に天然ガスを緊急購入、安定供給を受けるためとして18ドルで購入していた。

アフリカでもシェールガスの大量埋蔵量が発見されており、燃料としての天然ガスは、更に下がっていくことになる。

今や、米国のシェールガスの大量採掘で、世界の天然ガス価格は、原油価格と全く連動せず、下がる一方となっている。そうした中で、東京電力の高値買いは、世界中の天下の笑い者になっている。

原油は、石油製品やプラスチックなどの化学品に化けるが、天然ガスは燃やすことだけ、当然、シェールガスの大量生産で需給バランスが崩れている現在、安くなるのは当然である。
 中部ガスでも16ドルで購入していたコストが、10.6ドルまで下がり、そのコスト安は計り知れないものとなる。更に分けがわからなくなった現在の東京電力の経営陣は、中部電力の経営陣の爪の垢でも煎じて飲んで欲しいものである。政府もこれでは天下の笑い者もなろう。
全国各地の火力発電所も直接シェールガスを燃やす発電所へ切り替えれば、それだけ発電コスト安くなるというものだ(5ドル前後へ)。

シェールガスの現在判明している埋蔵量は、天然ガスの5~6倍、地域的には中南米29%、オーストラリア27%、南米18%、アフリカ16%、欧州10%である(BLOGOS記事)。中国にもあるとされ、現在採掘している米国は当埋蔵地に入っていない。地盤沈下等の問題を抱える地域もあろうが、石油も石炭も天然ガスも以前は地盤沈下するといわれてきた。採掘深度1000メートル以上であり、地盤沈下を引き起こす懸念は少ないと見る。
 

[ 2012年9月 4日 ]
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