中国/世界一ビル建築中止命令 工期4ヶ月で完成予定の「天空都市」ビル
目立ちがりやで世界一が大好きな中国、完成すれば世界一高いビルになる中国中部湖南省長沙市の超高層ビル「天空都市(Sky City)」が、着工から数日後に建設中止を命じられていたと地元紙「瀟湘晨報」が報じている。
着工に必要な認可を得るための手続きを完了していなかったため、当局が中止を命じたというなんとも中国らしい中止命令である。
高さ838メートルの「天空都市」は、現在世界一の高さを誇るアラブ首長国連邦ドバイの「ブルジュ・ハリファ」を10メートル上回る世界一の建築物を計画していた。
「天空都市」ビルが世界を驚かせたのは、基礎部分が完成すれば、その後4ヶ月の工期で建物を完成させるというものだった。
遠大科技集団では、建物の箱部分を全部工場で製作、骨を組み上げれば、箱を入れていくだけであり、基礎が出来上がれば、4ヶ月の工期で建物は完成させることができるとして7月20日セレモニーを開催して着工に入っていた。
ところで、建設する遠大科技集団は、業務用空調機の製造や不動産開発などを手掛ける会社で、こうしたビルを建設する技術も実力も持っていないことが判明している。
こうした超短工期での建築に対して、世界の建築家の目は、膨大な重量に対する強度や耐震性について疑問視していたが、中国のことに対して、イチャモンを付ければ、入国禁止や仕事にありつけないことから、表だった反応は示さず、高みの見物を決め込んでいた。
上海には鯰寺院があり、鯰の上に仏様がいて地震が発生しないとされているが、ほかのところでは、1976年7月の唐山地震(河北省、2008年5月四川大地震(四川省)、2010年3月青海省地震、2013年4月四川省雅安地震(四川省)などで大地震が発生している。
建築される湖南省は、揚子江中流域に位置し、北は湖北省、東は江西省、南は広東省と広西チワン族自治区、西は貴州省と重慶市に接し、州都である長沙市は、瀏陽河および撈刀河が湘江(長江=揚子江の支流)に合流する地点にあたる約71万人(2012年)の地方都市。長沙市にはIT企業の工場などが集積されている。
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