サニックス/武雄市に太陽光発電用パワーコンディショナ工場建設
サニックスは、武雄市に工場新設を発表した。8億45百万円を投資し、佐賀県武雄市に太陽光発電システム用のパワーコンディショナを生産する工場を開設する。既存の工場物件を取得し改装、生産設備を新設する。
同社では、産業用太陽光発電システムの受注増に対応し、生産体制の強化でコストダウンを図るという。本年8月から操業を開始する予定。
<工場概要>
武雄第2工場 :武雄市朝日町大字中野5337 番地2
土地面積 : 12,617 ㎡ (内、借地4,167 ㎡)
建物延床面積 : 3,942 ㎡ (既存建物を活用)
総投資額 : 8億45百万円(内、土地建物取得費1億70百万円)
操業開始時期 :平成26 年8月(予定)
工場人員体制 :100 名(予定)
生産機器品目 :太陽光発電システム用パワーコンディショナ
備 考 :既存工場を買い取り、早期に操業する。
同社は、得意の細かな営業力を駆使、大規模産業用や住宅向け以外に、小規模な空き地に対する提案営業を強化している。空き地を見つけてはソーラー発電所を建設しているのだ。
折から、政府は2018年までに減反政策を終了すると発表しており、農家にとって、休耕田対策の大問題を抱えることになった。それ以前に農林業従事者の高齢化による耕作人材も限界を迎えている。
こうした田畑の環境下、サニックスは、農地や山間の空き地に次々とソーラー発電所を建設している。当然、小規模がゆえに出力も限られているが、購入する電力会社側も小規模低圧電力であるため、受け入れは大規模な高圧電力による送電線問題もなくスムーズになされている。
新聞紙上では、地方自治体が過去、工場誘致のための開発した工場団地の売れない大規模遊休地や大企業の工場撤退用地および遊休地に対する大規模ソーラー発電所ばかりが報道されるが、足元では、休耕田や山間の空き地に設置されているのが、車で散歩すればわかってくる。
今後とも、サニックスは、休耕田や空き地に対するこうしたビジネスモデルを拡大していき、また、設置する土地も莫大な潜在供給地があり、グリーンエネルギー部門は今後とも拡大していく。
同社は、2003年から苫小牧に廃プラスチックなどを燃料とする発電所を稼動させているが、そうした積極的な投資をする環境ビジネス企業でもある。また、全国各地に廃プラスチックのリサイクル工場も有している。
ただ、太陽光発電も、自民党政権が、フクシマを省みず老朽化原発も含め原発再稼動の積極推進や新設を許可し続ければ、産業空洞化・少子化により日本の電力は過剰生産になってしまうおそれもある。
しかし、日本も鎖国政策は通用せず、原発再稼動が始まっても安全面からしても限られたものになる(もしもの場合、首都東京の機能を完全に喪失させる恐れが高い浜岡原発の再稼動が試金石となるだろう)。(私案:フクシマの立入禁止区域全部を国が買い取るか、先祖から預かったとして売却を望まない地主からは50年間の定期借地権により買い取り、その土地全部をソーラー発電事業者に貸し出し設置させれば、国に賃貸収入も入り、荒廃対策や保全の経費もかからず、膨大な発電も可能となる。巨大な送電線もフクシマにはあり投資効率も非常に高く、いいこと尽くめ3部作なのだが・・・)
そうした、原発再稼動に対する政策環境や膨大な貿易赤字からしても再稼動はなされると思われるが、ソーラー発電所に対する社会的なニーズは今後とも続く。
発電用のソーラーモジュールも今や中国勢が世界の7割以上を生産しているが、これまで頼みの欧州経済が沈没したことにより、生産過剰設備となり、№Ⅰ企業のサンテックが潰れ、ほかにも危うい企業がいくつもある。それでも製品自体は中国製といっても今や世界の認証機関から品質認証を受けており、心配される劣悪な製品の瑕疵はない(中国の大手で認証を受けた製品に限る)。
日本のソーラー発電に対する施策により、世界市場悪化で安価な中国製が大量に入ってきており、円安にもかかわらず中国製を扱う設置業者の利益率も高く、また、エンドユ ーザーの投資回収期間も短くなっている。
(当初の42円の買取価格は、日本メーカーのソーラーパネル価格だけを念頭に、回収期間が計算された経緯がある)
ニックスの田畑向けソーラー発電所は、見るからに300坪前後から設置されており、小規模ながらアメーバーのように広がりを見せている。
(注:太陽光発電設置業者には、悪徳ブローカーや悪徳業者も多く、前受金を貰い設置しない業者も多くなってきている。九電ビルに入居した九電に関係ない業者に数億円を前払いし設置されず、裁判を検討している企業もあり、ブローカーや信用に乏しい業者の口車に乗らないことが必要だ。そのためには、事前に、調査内容を作為しない帝国データバンクや東京商工リサーチにより相手社を調査することが必要だ。5万円前後で調査できるはずだ。)
追、サニックスは佐世保市で創業している。佐世保出身ではほかにプレナスがあり、山下医科器械など上場している。ただ、いずれも本社を福岡に設置している。今も佐世保で頑張っているのは未上場のジャパネットたかたなどがある。佐世保は、九十九島など風光明媚な土地柄で、ハウステンボスもあり、米海軍基地もある。真珠の養殖も盛んであった。
サニックス業績推移
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連結/百万円
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11年3月期
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12年3月期
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13年3月期
|
14年3月期予
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売上高
|
28,979
|
31,454
|
43,366
|
84,500
|
営業利益
|
501
|
409
|
1,870
|
6,300
|
経常利益
|
430
|
347
|
1,788
|
6,000
|
当期利益
|
49
|
13
|
1,575
|
3,600
|
総資産
|
20,406
|
21,286
|
29,196
|
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自己資本
|
7,072
|
7,106
|
8,808
|
|
資本金
|
14,041
|
14,041
|
14,041
|
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有利子負債
|
7,504
|
6,713
|
7,055
|
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自己資本率
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34.7%
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33.4%
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30.2%
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