アイコン 三菱重工 来年度からボーイング777Xの部材生産 神戸造船所・広島製作所 諸言付

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777三菱重工業は2017年度から神戸造船所で、米ボーイングの次世代大型旅客 機「777X」向け胴体部品を生産する。
三菱重工は777X向け後部と尾部胴体を担当している。
神戸造船所でスキンパネル(外板)を成形し、広島製作所・江波工場 (広島市中区)で表面処理や補強材の組み付け、最終組み立てを行う。777Xは、17年の量産開始を予定する。

三菱重工は、これに合わせ生産拠点の再編や能力 増強を実施しており、今回もその一環となる。
神戸造船所内の既存建屋を活用し、スキンパネルを生産する。アルミニウム合金板を型に押しつけて板を伸ばしながら加工する成形機や、各種加工機を16年度にも設置する。
民間航空機事業が属する交通・輸送ドメインは、16年度に689億円の設備投資を計画しており、その一部を充てる。

現行機種「777」のスキン成形は、名古屋の大江工場が担当している。777Xでは神戸造船所に最新設備を導入し、コストダウンを図る。当面は777と777X向けを並行して生産する。

三菱重工は、ボーイング向け機体部品を広島製作所で生産している。距離が近い神戸造船所で777X部品を生産することで、リードタイム短縮や輸送コスト低減につなげる。神戸造船所では国産小型旅客機「MRJ」の主翼部品も量産する計画。

三菱重工が、民間航空機事業で生産改革を進めるのは、機体メーカーであるボーイングと欧エアバスの激しい価格競争が背景にある。ボーイングは777Xで、サプライヤー各社に15~20%のコストダウンを要請しているとみられる。
このため777や777Xを受注している川崎重工や富士重工なども、新工場建設や自動化設備の導入で生産性向上に取り組んでいる。
777Xは20年の初号機引き渡しを計画。現在、320機を受注している。

777Xの製造は、現行777の製造協力会社が担当部位を基本的に踏襲する。
三菱重工が後部と尾部胴体、乗降扉を、
川崎重工が前部と中部胴体、主脚格納部、貨物扉を、
富士重工が中央翼、中央翼と主脚格納部の結合、主脚扉、翼胴フェアリング(前部)を、
新明和が翼胴フェアリング(中・後部)を、
日本飛行機が主翼構成品の製造を担当する。
以上、日刊工業新聞など参照

新機種 ボーイング777X
納入開始予定
2020年
モデル
777-8
777-9
コックピットクルー
2
座席数
350(3クラス構成)
406(3クラス構成)
350-375(2クラス構成)
400-425(2クラス構成)
全長
228 ft 2 in (69.5 m)
251 ft 9 in (76.7 m)
翼幅
展開時:235 ft 6 in (71.8 m)
折り畳み時:212 ft 8 in (64.8 m)
後退角
TBA
テール高
64 ft 6 in (19.7 m)
キャビン幅
19 ft 7 in (5.97 m)
シート幅
18 in (45.7 cm)
(10アブレストのエコノミー席の場合)
胴体幅
20 ft 4 in (6.20 m)
最大貨物積載量
40× LD3
48× LD3
最大空虚重量
TBA
362,000 lb
(164,202 kg)
運用時空虚重量
TBA
415,000 lb
(188,241 kg)
最大重量(燃料なし)
TBA
527,000 lb
(239,043 kg)
最大着陸重量
TBA
557,000 lb
(252,651 kg)
最大離陸重量
775,000 lb
(351,500 kg)
巡航速度
TBA(未発表により後日発表)
最大速度
TBA
最大航続距離
8,700 nmi
7,600 nmi
(16,112 km, 10,012 mi)
(14,075 km, 8,746 mi)
離陸距離 MTOW
TBA
(海面レベル ISA)
最大燃料容量
TBA
実用上昇限度
43,100 ft(13,140 m)
エンジン(2基)
ゼネラル・エレクトリック GE9X
推力(1基あたり)
105,000 lbf(470 kN)

 

[ 2016年8月26日 ]
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