アイコン 福岡地下鉄工事大陥没 大成JV岩盤補強パイプを切断していた 因果関係不明

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昨年11月8日早朝に発生した福岡地下鉄七隈線延伸工事の博多駅前道路大陥没事故で、トンネル天井部の岩盤を補強する鋼管の一部を、工事をしていた大成建設JVが、事故前に切断していたことが8日分かったと報道されている。

原因を究明している国の第三者委員会は「事故要因の一つに当たる可能性がある」とみて慎重に議論している。
工事の設計資料などによると、鋼管は直径11.4cm、長さ9.5m。
トンネルの縁から岩盤へ斜めに打ち込み、掘削を進めながら、鋼管の半分が必ず重なるように設計していた。
岩盤を強化するため、鋼管に注入した薬液が周囲に浸透する仕組みになっている。

事故現場周辺は、約30本の鋼管が45センチ間隔で打ち込まれていた。
だが、陥没直前にJV職員が撮影した写真には、少なくとも数本が切断され、鋼管が重なっていない状態が記録されていた。

関係者によると、JV側は第三者委員会に「トンネル施工の支障になったため切断した」との趣旨の説明をしているという。
昨年8月、市とJVは事故現場付近の岩盤の厚さを2メートル程度確保するため、トンネル天井部の位置を90cm下げるように設計を変更。
これに伴い、鋼管が重なる長さを伸ばし、薬液の密度を高めて岩盤を一層強化するように見直していた。

1月の第三者委員会後の記者会見で、西村和夫委員長(首都大学東京副学長)は、鋼管が重なっていた長さを原因究明の「大きなポイント」と指摘。
事故現場の鋼管が、設計通りに施工されていたかを分析する意向を示している。第三者委員会は3月に最終報告をまとめる予定。

鋼管の切断で岩盤の補強効果が弱まり、トンネルの天井部が地下水の圧力などに耐えられずに陥没した可能性があるが、専門家の中には、「いったんは鋼管を二重に打ち込んでおり、岩盤の補強効果は十分だった」とする見方もある。

この件について、JV代表の大成建設と市交通局は取材に「第三者委員会が原因を審議しているのでコメントできない」としている。
以上、報道参照

 工事を発注する前の市によるボーリング調査をしっかりやっとれば、問題はなかっただろう。福岡県西方沖地震後の福岡全域で行ったボーリング調査のデータを精査し、新たにボーリング調査を蜜に行っていれば、軟弱岩盤だということが、わかっていたはずだ。専門家はそのデータから陥没地域一帯の岩盤は、大昔長期間大気に触れ、軟弱した岩盤と推定していた。
 

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[ 2017年2月 9日 ]

 

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