東京理科大や国立感染症研究所などの研究チームは22日、新型コロナウイルスの治療薬として、エイズ治療薬「ネルフィナビル」と白血球減少症などの治療薬「セファランチン」の併用が有効とみられることを、細胞を使った実験などで確認したと発表した。
セファランチンは、ツヅラフジ科の植物タマザキツヅラフジ(台湾に自生)の根に含まれる有機化合物で、1934年に日本の薬学者の近藤平三郎氏によって単離された。マイコバクテリウム属結核菌による感染病の結核や白血球減少症の治療薬として知られている。現在、化研生薬や澤井製薬などが製造している。
ネルフィナビルは、抗ウイルス薬でHIV感染症薬として知られ、日本たばこ産業が製造している。