キヤノンメディカルシステムズは、北海道大学病院 豊嶋教授らの協力を得て、LAMP法(栄研化学が開発した核酸増幅法であるLoop-Mediated Isothermal Amplification=LAMP法)を用いた「新型コロナウイルス RNA検出試薬 Genelyzer KIT」を用い、唾液での検査の精度を調べたところ、10分程度で検出できることが確認され、従来の鼻咽頭拭い液と遜色ない結果を得ることができた。
これまで新型コロナウイルスの検査では、医療従事者により鼻などの奥から採取された検体を用いることとされており、その採取方法の難しさ、採取中の医療従事者の感染リスクが問題とされていた。
今般、国立感染症研究所が作成した「2019-nCoV(新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル~2020/06/02更新版~」に唾液検体の取扱いについての追記があり、唾液検体による検査が公的に認められた。
このため、遺伝子検査の間口が大きく広がり、従来、検査が躊躇われてきた無症状者への陰性証明検査、例えば入出国時の検疫現場やスポーツ選手への試合前検査などでの活用が加速されると期待されている。
以上、

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なお、タカラバイオは2時間で5000件を一度に検査できる唾液型検査キットのリアルタイムPCR装置を開発し、現在、米FDAに緊急承認申請している。日本では承認済み。
米国ではまだ毎日1.7万人~2万人前後の感染者が出続けており、感染者の接触者に対して、負担なく、早期に検査を受けさせることで、感染者を洗い出し、早期隔離することで、早期に収束させることが期待されている。

また。シスメックスも唾液型の2019-nCoV検出蛍光リアルタイムRT-PCRキット(製造はアプライドバイオシステムズ社の7500 Fast Dx)の承認を受け販売開始している。

島津製作所も同社が開発したAmpdirect法による唾液型のPCR検査キットを開発し承認を受けている。

日本もまとも対応していれば、こうした長短時間のPCR検査キットを早期に開発し、世界に輸出できたと思われる。
しかし、世界市場のほとんどをスイスのロシュ社や韓国勢、中国勢が売りさばいている。
ただ、まだ感染拡大中の地域や国はいくらでもあり、医療従事者の負担が軽減され、超短時間で大量に検査できる唾液型検査キットのニーズは高いと見られる。キットを納品すれば、新コロナの感染が続く限り、おのずと検査試薬も継続して販売できる。

広島カープは、シーズン開幕戦前に唾液型のPCR検査を選手スタッフ約150人全員の検査を行うと発表している。

オリンピックもこうした選手が検査を受けさせることで開催される可能性がある。
ただ、オリンピックは選手たちにとって五輪は性の祭典とも呼ばれ、毎日、競技参加選手の検査を行わなければ、集団感染させる可能性もある。
PCR検査が一番検査成功確率は高いとされるが、それでも5%未満の検査ミスが発生する可能性があるとされ、一流選手はそうしたリスクを考えれば参加しない可能性もある。

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