アイコン 中国・清華紫光集団64層NAND大量生産へ 年末128層量産へ SSDにも進出

Posted:[ 2020年6月29日 ]

中国・観察者網は、中国の大型半導体メーカーが月産30万枚のフラッシュメモリ生産体制を整え、日米韓からの依存脱却に向けて前進する見込みだと報じた。
記事は、中国の清華大学関係の清華紫光集団の情報として、傘下の長江存儲科技技(長江ストレージ、YMTC)が湖北省武漢市の東湖新技術開発区にフラッシュメモリ生産工場を建築する第2期工事が着工したと紹介。第1期プロジェクトと合わせると月産能力は30万枚に達すると伝えた。

また、長江存儲科技は、すでに稼働している第1期工場で32層、64層の3D NANDの量産を実現し、今年4月には96層を飛び越え、業界内の基地製品では最高となる128層のフラッシュメモリを開発、年末にも量産化を目指すと発表している。128層は現在の最先端半導体である。

その上で、計画が実現すれば中国と米韓とのフラッシュメモリ技術の差は1~2年縮まるとの予測が出ているほか、長江存儲科技が大規模生産を実現したことにより今年は世界の64層3DNAND市場競争が一層激しくなり、価格が下落して韓国勢にとっては厳しい状況になるとともに、中国の半導体業界における韓国への依存度が大幅減少していくものと見られる。
以上、



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DRAMも同じようなもの。中国は「中国製造2025計画」により直実に駒を進めており、中国に対する全面的な輸出規制をしない限り時間の問題。
YMTCは、サムスン電子が31%以上のシェアを持つSSD(ソリッドステートドライブ)市場にも乗り出す。7ナノを実現し7~9月期に本格化させる。SSDは5GやAIに重要は拡大し続けるが、ファーウェイの5G戦略でも国産化率を増加させる。

メモリの大消費国である中国の動向により価格は動いている。
そして各メーカーが生産を拡大したこと、米中貿易戦争の激化と新コロナによりメモリ需要が停滞したことにより、在庫増、生産調整に入った韓国のサムスン電子とSKハイニックス。

その間、米中貿易戦争激化により、最先端の半導体の製造工場を持たなかった中国が国家あげて進めてきた「中国製造2025」が結実してきている。

サムスン電子は中国の台頭を前提にしたのか、これまでのようなメモリ生産での利益は稼げぬとシステム半導体の受託生産にシフトしている。
しかし、2030年にはシステム半導体でも世界№1になると豪語しており、受託生産しかしない契約をして動く台湾積体電路製造=TSMCと異なり、受託生産の限界が生じることになる。

サムスン電子は、トランプの漁夫の利により、①ファーウェイたたきでスマホも好調、②ファーウェイでも韓国半導体は現状維持か回復、③ファーウェイたたきで5G中継機器でも5%未満のシェアが30%台まで高めている。

ファーウェイに対するトランプ制裁ではTSMCには圧力をかけ、TSMCはファーウェイから撤退か、大幅減少させているものの、韓国勢2社のファーウェイ向けは何も影響を与えていない。

トランプは、韓国系米人250万人をあてにしたオバマ同様ケチ臭い選挙の動きに出たのだろうか。G7の件もある。吠えてばかりだが、意外と金の玉は小っちゃいのかもしれない。臆病な犬ほどよく吠える。
なお、日本のキオクシア〔旧東芝メモリはSSDを産業向け個人向けへも販売開始している。

 

 


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