アイコン 「森田知事4選出馬」森元首相が決定か 宙に浮く鈴木大地千葉県知事誕生

Posted:[ 2020年10月29日 ]

2019年9月千葉県を襲った房総半島台風の被害時、支離滅裂な行動が話題となった森田健作千葉県知事(70)、来年4月満了の知事選では4選不出馬報道にも本人は10月22日、まだ決定しないと発言した。
一方、自民党千葉県連は森田知事を見切り、同県出身の鈴木大地スポーツ庁前長官(53)の擁立に動いている。

そこに登場したのが東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長の森喜朗元首相(83)。

森氏は28日、自民党千葉県連会長の渡辺博道衆院議員と東京都内で会い、県連の鈴木大地氏擁立の動きに対して、「長官を退任したばかりの鈴木氏が保守分裂の可能性がある千葉県知事選に巻き込まれることには懸念がある」と発言し、鈴木氏擁立に反対を表明した。森氏は22日、都内で森田知事と会い、森氏から森田知事は「今何期目か」とも問われ、「3期目です」と答えると、「そうか、3期もよく千葉県をまとめてきたな」とも言われ、来夏に延期され千葉県内で計8競技を行う五輪・パラについて「よろしくお願いします」と森氏から森田氏は言われたという。これが決定打のようだ。
選挙は来年3月、五輪は7月。



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森氏に鈴木大地氏はまだ若く将来もあることから逆らえない立場にある。

・ 線が出ている森元首相、今だ隠然たる力を有し、特にスポーツ界では対抗馬がいないほどの権力を持つ。ラグビー強化の立役者でもある。

県連の渡辺博道会長(衆議、竹下派)は10月5日、衆議の森英介氏(麻生派)、林幹雄氏(二階派)、浜田靖一氏(無派閥)ら、歴代県連会長経験者が鈴木氏と都内で面会、鈴木氏から立候補へ向けた前向きな回答を得ていた。

しかし、浜田氏は、渡辺会長ら県連幹部主導で、鈴木氏擁立を進めたことにつき、「丁寧にプロセスを踏んで積み上げていくべきではないか」と疑問を呈し、さらに鈴木氏に対しても、「千葉県620万人を代表する知事にふさわしい資質を持っているか判断しかねる」と批判していた。

次回の県知事選では、千葉市長の熊谷俊人氏(42/3期目/無党派・市民派系)が出馬意向を示している。その浜田氏は自民党色を打ち出してもいない熊谷氏に対して「知事にふさわしい」と発言するなど、県連内部の争いに発展している。(熊谷氏は、初の市長選では自民・公明が支援した副市長を破って当選している。)

森氏は熊谷氏登場で、自民党県連内部の分裂を避けたいことから、浜田氏の言動からしても鈴木氏が政争に巻き込まれるのは必至と見、また森田氏で県連の1本化を図りたい思惑があると見られる。
しかし、県連内は、もうグチャグチャになっている。

こうした内紛に強い二階幹事長が、二階派勢力拡大のため、鈴木大地氏擁立に動くことも考えられる。そうなったときに鈴木氏がどう動くのだろうか。二階氏が勢力構図で効果が薄い知事選で動くかどうかもわからない。
ここに来ての森氏登場により、鈴木大地千葉県知事誕生は夢物語の様相となったようだ。
ただ、森氏も二階氏も後先長くない。

 


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