新日本科学は、絶滅のおそれがあるニホンウナギの稚魚のシラスウナギの人工生育に、鹿児島県の沖永良部島にある企業の研究所が成功した。
二ホンウナギは生息数が大幅に減っていて、IUCN=国際自然保護連合から絶滅危惧種に指定されているほか養殖に使われる稚魚のシラスウナギも漁獲量の減少傾向が続いている。
沖永良部島で二ホンウナギの完全養殖に向けた研究を進めている「新日本科学」は、今年9月、人工授精した卵からふ化させ、5センチほどのシラスウナギへ生育させるのに初めて成功した。
新日本科学は、沖永良部島近海の温かく、綺麗な海水が成功の鍵になったとみていて、今後は、現段階で1%未満のシラスウナギまで成長する生存率を高めて二ホンウナギの大量生産につなげたいとしている。
永田良一社長は「大量生産に向けて大きなステップアップとなった。事業化した際には地元の雇用拡大につなげていきたい」としている。
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