1月は車両搭載用半導体の不足から生産調整に入っている自動車メーカーと影響をそれほど受けていないメーカーの差が出ている。旭化成の希少半導体の生産工場が火災で全焼により瞬く間に品不足に陥ると共に、世界の自動車メーカーがほかの半導体の買占めに走り、車両用半導体の不足が生じたもの。急遽台湾メーカーが増産に入るなどしているが回復には上半期いっぱいかかるだろうとされている。EV生産が本格化しており、安全走行システムや自動運転化など半導体のニーズは高まるばかりになっている。
さらに、トヨタなどは2月13日の福島県沖地震で日立子会社の部品工場が被災し、回復に時間がかかり、半分あまりの工場のラインが生産ストップしており、2月も苦しい自動車業界にある。
サプライチェーンの問題、
半導体工場の火災は揮発性物質を使用することから、よほどの消火設備をしなければ火災は消し止められないだろう。しかし、海外大手の半導体工場で火災など最近聞いたことがない。旭化成たるものが・・・。日立子会社の問題は、トヨタは東日本大震災でサプライチェーンや生産工場を分散させるとしたが、結果的に日立に押し切られていたようだ。地震の発生確率は以前から発表されておりトヨタの調達部門の問題だろう。日立は事業再編ばかりに経営資源を使っているが、余震に備え免震ゴム等により耐震工場建屋に改修しておくべきではなかったろうか。
1度あることは必ず2度あり3度ある。