アイコン 現代自動車 21年期過去最高の11兆円の売上高、販売台数は微減


現代自動車は25日、昨年・2021年の売上高は過去最高の117兆6106億ウォン(約11兆20百億円/0.0953円)、営業利益が6兆6789億ウォン(約6342億円)を記録したと発表した。
営業利益は前年の2兆3946億ウォンから3倍近い。2014年の7兆5500億ウォン以来の好実績となった。

業績好調は、自動車メーカー各社は、半導体不足で生産台数が限られ、弾不足からユーザーは購入しやすい他社メーカーの車両へ乗り換え続出、そのため、自動車メーカーは挙って値下げ販売(インセンティブ販売)する必要がなくなり、販売台数が減少する中、大幅な利益を享受しているもの。中には、利益額の薄い小型車より中・大型車を優先生産にシフトし、利益を享受しているメーカーも多い。

2020年はコロナ惨禍で販売不振、21年は需要旺盛ながら半導体不足の供給不足に陥っている自動車業界。

市場調査のトレンドフォースによると、今年1~3月期基準で、車載用半導体(パッケージ含む)は発注から納品まで40~52週間(9ヶ月~1年)かかることが明らかになっている。
自動車メーカーは半導体を適時に確保できず、工場の生産を止めたり、出庫を遅らせるなど、ここ1年、生産に支障を出している。

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現代自動車の業績好調は、こうした状況を踏まえたもので、特に欧米メーカーの生産台数が減少し、同社は高級車ブランドのジュネシス系やSUVなどの生産と販売強化策が当ったことにもある。
同社の9月までの第3四半期の販売台数を見ると、世界販売台数は▲0.3%減の102万2千台、欧米で販売台数を増加させる一方、国内は▲22.3%減の15.5万台としていた。国内市場は元々市場シェアが7割以上と異常に高く、いくらでも取り戻すことができることから、市場シェア拡大の絶好の機会と捉え、国内向け生産車を減らし、その分の半導体を欧米向け生産車に振り向けたものと見られる。

ただ、新コロナ事態や半導体不足の収束後、こうした状態が続くかは別問題でもある。
ともあれ、世界は政治主導でEVへ大きく動いており、EV生産とともに自動運転車化も進行しており、半導体ニーズは増加し続けている。一方、ガソリン高では内燃機関車離れが加速する可能性もある(バイデン米大統領は燃料高を腹底では喜んでいるのだろう)。・・・EVと自動運転車の大波により半導体不足はなかなかおさまりそうにないのが実情だ。

トヨタのランクルは納期が5年待ちだそうだ。

[ 2022年1月27日 ]

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