東京都は30日、都内で新たに55人がインドで確認された「L452R」=デルタ株の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表した。累計では349人となった。
なお、厚労省が発表している遺伝子検査によるデルタ株感染者数の東京都での累計は6月28日時点で42人となっている。
これほどの差があれば、厚労省の発表そのものが、デルタ株に対する防疫対策の害の何ものでもない。
東京都の感染者数は6月30日までの7日間と23日までの7日間を比較すると20.9%増加している。23日までの7日間は16日までの7日間とは2.5%の増加でしかなかった。確実に増加している。
拡散されたデルタ株のウイルスは、今後、一挙に感染者を増加させると見られ、ここ2週間が勝負になっている。
食い止めるには都民・首都圏民それぞれが行動を大幅に抑制するか、事前防止策に規制を宣言並みに強化するしかない。
デルタ株(インド株)は、感染力がアルファ株(英国株)より1.4倍強いと英保健省が報告している(従来株からは1.8倍)。また学術誌のネイチャーにはアルファ株より60%強いとする英研究者の論文も発表されている。
さらにアルファ株にはない免疫逃避(ワクチンの有効性が減少する/ファイザー製95%⇒88%/ただし1回接種での有効率は33%/英保健省)もあり、重症化率も2倍ともされている。
重症化率が高齢者に偏らず若い人たちでも重症化のリスクが高まる。新型コロナウイルスで重症化した場合、治癒しても多くの若い人たちが後遺症に悩まされ続けている。
感染拡大が始まれば、瞬く間に感染者が増加し、瞬く間に医療機関は満杯状態になり、前回の大阪のように、入院できず自宅待機中に亡くなる人たちも急増するものと見られる。
ワクチン接種は進んでいるが、ウイルスを感染させるリスクが高く動き回る若い世代の接種は最近接種解禁されたばかりで進んでいない。
日ごろから感染リスクを避けている医療関係者の接種はほぼ完了しているが、高齢者も2回目の接種が進んでいるところ(全国では高齢者の26%が2回接種完了/6月27日現在)だ。
デルタ株には高齢者もまだまだ感染リスクが高い。それに接種完了しても抗体育成には2週間かかり、その間の高齢者もデルタ株への感染リスクは非常に高い。
都民が首都圏民が国民が、デルタ株の感染リスクにさらされないように、日常、宣言下以上の行動抑制をするしかない。ワクチン効果が生じるにはまだ2ヶ月以上かかる。
スクロール→
東京都 6月のカレンダー感染者数
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日
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月
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火
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水
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木
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金
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土
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5/30
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5/31
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6/1
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6/2
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6/3
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6/4
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6/5
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448
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260
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471
|
487
|
508
|
472
|
436
|
6/6
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6/7
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6/8
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6/9
|
6/10
|
6/11
|
6/12
|
351
|
235
|
369
|
440
|
439
|
435
|
467
|
6/13
|
6/14
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6/15
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6/16
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6/17
|
6/18
|
6/19
|
304
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209
|
337
|
501
|
452
|
453
|
388
|
6/20
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6/21
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6/22
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6/23
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6/24
|
6/25
|
6/26
|
376
|
236
|
435
|
619
|
570
|
562
|
534
|
6/27
|
6/28
|
6/29
|
6/30
|
|
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386
|
317
|
476
|
714
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スクロール→
東京都 新コロナ状況
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2021年6月30日現在
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項目
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人数
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累計感染者数
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173,934
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現在入院数
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1,553
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うち重症
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47
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施設隔離中
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1,134
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自宅隔離中
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954
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調整中
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793
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現在感染者数
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4,434
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累計死亡数
|
2,234
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致死率
|
1.28%
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隔離解除者数
|
167,266
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スクロール→
東京都のワクチン接種状況/首相官邸版
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東京都の人口推計(21/6月1日現在)
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13,957,977人
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1回目
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2回目完了
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合計
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一般・高齢
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1,957,027
|
749,815
|
2,706,842
|
6/27現在
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医療関係者
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548,036
|
446,873
|
994,909
|
6/25現在
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計
|
2,505,063
|
1,196,688
|
3,701,751
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↑最新版
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接種率
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17.95%
|
8.57%
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百人当り26.5回
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