欧州西部を襲った洪水で、これまでに少なくとも189人の死亡が確認され、数百人が行方不明になっている。自宅に戻ることができない住民は数万人に上り、多くは電力や飲み水も確保できない状況にある。
記録的な豪雨による土石流や洪水は、ドイツ西部から隣国のベルギーやオランダにまで広がった。
オランダ南部では17日、マース川が過去100年あまりで最も高い水位に達し、一帯の住民が避難した。マース川に面したフェンローでは1万人が自宅からの避難を強いられた。
16日には南リンブルフ地域で堤防が決壊し、周辺で大規模な洪水が起きていた。
一方、ドイツでは週末にかけて水が引き、洪水がもたらした惨状があらわになっている。
一方、北米では、
カナダ西部では43度を上回る気温を各地で観測、米西部でも高温が続き、落雷により森林火災が各地発生、延焼が続いている。
全米省庁合同火災センター(NIFC)によると、現在大規模な火災が発生しているのは13州の計80ヶ所、焼失面積は合わせて40万ヘクタールを超えた。
NIFCによると、大規模な森林火災の件数はモンタナ州の18件が最も多く、アイダホ州が17件で後を追っている。