現在のアフガン政権は、最高指導者のアクンザタ師は、旧タリバン時代、イスラムの教えを極端に厳しく解釈した法体系を作り上げた人物であり、その側近のアフンド師が首相。
タリバンの中でも最強硬派のハッカニ師が内相を務め、内政のすべてを取り仕切り、旧政権時代へ逆戻りするのは必至と見られている。
タリバン強硬派の一部は米×タリバンの交渉に反対してISに入ったメンバーも多いとされるほど凶暴な組織。
米×タリバン交渉を主導したバラダル師はタリバンの共同創設者ながら、無任所の副首相に就任、これでは西側諸国がタリバンと交渉するにも限度があろうか。
ただ、アフガンは復興資金を必要としており、南部の穀倉地帯は旱魃に見舞われ、食料不足も懸念されている。
資金や物資を調達するためにも、国連を介して少しは柔軟路線を取り入れるものと見られる。まだ、海外の報道機関はアフガンにとどまっており、タリバン政策の執行は、公表されることになる。
もともと産業がほとんどないアフガン国、ただ、国土にはリチウムなど大量の鉱物資源が眠っているとされ、中国が引き続きタリバンと新疆ウイグル地区への侵攻禁止密約を条件に、今後、巨額インフラ投資を行うとともに、資源開発にあたり、その代金でインフラ投資代金を回収するものと見られる。
タリバンは25日、犯罪を防ぐための見せしめだとして4遺体を市中心部の広場で、クレーンで吊るした。
遺体は、西部ヘラート市で家族の誘拐事件が発生、タリバンが出動して容疑者の4人を射殺したもの。