自動車工業会と軽自動車協会が発表した国内の10月の自動車販売台数は、世界での車両用半導体不足により▲31.3%減の27.9万台となった。販売する玉が生産できなかったことによるもの。販売台数は納品時点で計上され、店舗での販売は進んでいるものの納品待ちが半年後など長期になっている車両も続出している。
メーカーによっては、販売台数減による業績悪化を食い止めるため、受注している高額車の生産を優先生産しているところもある。
米GMはすでに半導体不足は来年いっぱいかかるとしている。
昨年10月の旭化成半導体工場の全焼から始まった世界の車両用半導体不足、自動車メーカーや半導体商社が買占めに走り、その不足を拡大し続け、半導体のパッケージングノセットメーカーの新コロナによるロックダウン=生産減の影響が追い討ちをかけ、ほかの電子製品・家電製品の半導体へも波及し、半導体市場は大混乱が続き、自動車に限らずゲーム機・パソコン・スマホなど電子製品、家電製品の生産に大きな影響が出ている。