公取委は11月9日、独立行政法人「国立病院機構」が発注する医薬品の入札で談合の疑いがあるとして、九州の医薬品卸6社で九州シェア首位のアステム(大分市)、アトル、翔薬、九州東邦(福岡市)、富田薬品(熊本市)、アルフレッサ(東京)の九州拠点に対し、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で立入検査した。
公取委は昨年12月、別の独法発注の入札を巡る談合容疑で大手卸系の3社を刑事告発。この事件を調べる過程で今回の容疑が新たに浮上したとみられる。
6社は2016年度以降、国立病院機構本部が発注する医薬品の一般競争入札で、事前に話し合って受注者を決めていた疑いがあるという。