バイデン米政権は16日、中国半導体大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)に関する輸出制限強化の是非について複数の政府機関で話し合った。結論は出なかったが、半導体製造装置の対中輸出制限の拡大を同盟国と協議する可能性が取り上げられた。関係筋が明らかにした。
会議に集まった政府機関の高官らは、制限強化について友好国と一緒に取り組む必要があるという点で見解が一致したもよう。
SMICは昨年、トランプ前政権によって事実上の禁輸リストに指定された。中国軍を支援しているとの懸念が理由。
同社に半導体製造装置=EUV装置などを輸出する際、米国のサプライヤーは当局の認可を個別に取得する必要がある。回路線幅10ナノメートル以下の最先端半導体の生産のみに使われる製造装置は、原則許可が下りない。
(極端紫外線露光装置=EUV、オランダのASML社がほぼ独占、米国はオランダに対して中国輸出を禁止させている。その影響はSKハイニックスの中国工場も受ける)
バイデン政権は、最先端ではない半導体にも使用可能な製造装置について、輸出制限の強化を検討している。
以上、ロイター参照