2020年10月の旭化成子会社の半導体生産工場の全焼により始まった全世界の半導体不足、商社やメーカーが買占めに入り、いまだあらゆる電子製品・部品分野で生じ続けている。
デルタ株の感染拡大では半導体を組み込みパッケージ化するセットメーカーのあるマレーシアのロックダウンにより生産低迷、ほかの国の電子部品なども含め、自動車メーカーの世界規模のサプライチェーンが寸断され、20年の新コロナ販売台数減の反動もある21年の強い需要に対し、生産台数不足の供給減少に陥っている。
一方、EV化は新コロナ事態下、中国ほか欧州などで急速に増加し、電子部品ニーズは高まり続けている。ほとんどの電子部品にはいまや半導体が組み込まれており、半導体ニーズは高まり続けている。
自動車業界は、こうした事態を受け、半導体設計を内製化(システム半導体)してファンドリーメーカーに生産委託、計画通りに安定供給を受ける計画を持つメーカーも増加しているという。
車両用に注力しEV分野で業績を伸張させている日本電産さえ、半導体不足の影響を受けており、今後、半導体を内製化もしくは設計の内製化を検討するという。