欧米の対露金融経済制裁・ルーブル暴落に対し、ロシア人投資家・資産家たちは自らの資金の防衛策として仮想通貨買いに動き、仮想通貨が高騰している。
ビットコインもこの間大幅に値を上げたものの、より安定したドル連動性のあるテザーコインの買いが多いという。
暗号資産の情報サイト「コインデスク」によると、ビットコインは米東部時間1日午前5時25分の時点で、過去24時間で13%高となる4万3163ドル(約500万円)を付けた。
他の暗号資産も値上がりした。イーサリアムは1日、10%高となり2878ドルに到達。ドージコインも6%近く上昇して約13セントを付けた。
仮想通貨
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2月26日
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3月2日
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BTC
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ドル
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39,095.63
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44,309.98
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イーサリアム
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円
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321,411
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345,301
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3/2日は日本時間14時:00前後
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オスロに拠点を置く暗号資産調査会社アーケイン・リサーチによると、大手の暗号通貨取引所バイナンスではここ数日、ルーブルと暗号資産との間の取引量が急増しているという。
仮想通貨取引所最大手のバイナンス調査部門トップのベンディク・シェイ氏は、相次ぐ制裁によるルーブル安を受け、投資家の間でルーブルを手放そうとする動きが出ているようだとの見方を示している。また、シェイ氏は、ビットコインではなくテザーに切り替える人が増えているとも指摘している。
暗号資産で最も価値が高いのはビットコインだが、テザーは米ドルに連動するよう価格設定された「ステーブル(安定)コイン」として知られ、テザーコインを持てばドルを持っていることと同じ原理。
シェイ氏は「現在の市況では投資家、少なくともロシアの投資家が(為替変動に影響されにくい)ステーブルコインを求めても驚きではない。自らの資金を守るための動きであり、投資ではない」としている。
以上、