アイコン 魔のプーチン ロシアの天然ガス購入をルーブル建支払いに限定 暴落の相殺効果狙う

Posted:[ 2022年3月24日 ]

ロシアの戦争魔のプーチン大統領は23日、非友好的と指定した国がロシアから天然ガスを購入する際には通貨ルーブルでの支払いしか認めない方針を示した。値下がりしているルーブルの相場を支えるねらいがある。
会議でプーチンは、西側各国がロシアの外貨準備を凍結したことを批判、「このような状況でドルやユーロなどの外貨で我々の商品の支払いを受ける意味はない」、そのうえで「まず非友好国と地域に供給する天然ガスの支払いをルーブルに変更する。一連の措置を速やかに講じることを決定した」と述べた。
ロシアが非友好的と指定した日本やアメリカ、それにヨーロッパなどがロシアから天然ガスを購入する際には通貨ルーブルでの支払いしか認めないとした。

ルーブルは、西側各国がロシアに厳しい経済制裁を科したことで大幅に値下がりしていて、天然ガスの調達に伴ってルーブルを買う必要がある仕組みにすることで相場を支えるねらいがあるとみられる。
ロシアの天然ガスは、ヨーロッパの各国が多く輸入していることから市場では供給の先行きが不透明になったとの見方が強まっていて、「オランダTTF」と呼ばれる天然ガスの指標価格が前日に比べて一時、30%以上値上がりしている。
以上、

 



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ループルは、露のウイクライナ侵攻を受け、米国など西側にある露の預金等を凍結(外貨準備高の約半分に該当)や各種貿易に対する露制裁により暴落したが、特に露産天然ガス依存度の高いドイツなどが、天然ガスの制裁に反対、こうした露産天然ガス依存度が高い西欧国は、しいてはウクライナのNATO加盟にも賛成していない。
パイプラインは既存のパイプラインと、稼動まじかの第2パイプラインがあるが、第2パイプラインは稼動認可を凍結した。
米国はロシアに対して言いたい放題だが、米国は天然ガスも原油も世界最大の産出国であり、痛くも痒くもない。

対ドルルーブル為替相場は、
1ドルが、2月16日75.16ルーブル、2月24日侵攻84.37ルーブル、3月7日制裁143.00ルーブル、3月18日99.00ルーブル、3月22日106.05ルーブル、3月24日96.72ルーブルing(前日から1.55%値上がり)。

ただ、原油は西側が露産の購入を制限し、ほかの産油国からの購入を行っていることから、再び原油価格は高騰している。
天然ガスも冬場を乗り切れば、西側は露産を切ることができようが、今年11月からの冬場に購入する先はない。
天然ガス相場
2021年12月31日(NYM)3,730ドル、1月27日6,265ドル、2月11日3,941ドル、3月6日5,041ドル、3月15日4,568ドル、3月24日5,175ドルing(前日比0.88%高)

米国はバイデン政権の化石燃料排斥、米国の産油会社は新たに投資をして原油を増産し価格を下げて利益を確保するより、このまま儲けていた方がラクチンとばかりに原油生産量を増加させていない(産出会社に巨額投資している投資ファンドも配当高にご満悦)。
化石燃料産出会社のほとんどは共和党支持、それも超保守のティーパーティ組、それを操っているのが次期大統領を目指すトランプ前大統領という構図。
バイデンがサウジに増産要請・・・笑ってしまう。

OPEC+αも基本同じ、新コロナ以前に戻るのは今年9月頃になるとしているが、ロシア産原油を購入するところが減れば、ほかの産地から購入することになり、当然、原油相場は高騰する。
すべての政治=権力欲が世界の経済を破壊する。

米国の原油生産量推移(BBL/D/1K)
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ベーカーヒューズ社の原油掘削リグ稼動数推移
2019年12月、677本
2020年12月、267本
2021年12月、480本
2022年1月末、495本
2022年2月末、522本
2022年3月19日、524本

 


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