米国はインフレ退治に3月から基準金利を上げ対応しているが、ロシアのウクライナ侵攻、対する露制裁もあり、エネルギー御三家価格も急上昇、新コロナからの経済回復による賃金上昇、雇用者増も加わり、労働者の購買力も上昇、インフレを加速させてしまったのがバイデン大統領のそれにいたる各種政策ということになる。インフレ退治にはいまだ至らず、その後も金利を上げ続け、22日には3.25%まで引き上げ。物価目標2%になるまで、景気が悪化しようが失業者が出ようが引き上げ続けるとパウエルFRB長官は宣言している。
そうした金利の引き上げに22日には米国債10年物の利回りが3.708%まで上昇し、円が売られ145円に突入直前、日本が為替介入して140円台まで円を急騰させた。
暫くは、株式市場も仮想通貨も商品先物も妙味なしの下落局面に、投機や投資資金が流れ込んでいる為替市場に、円売りに対する介入に疑心暗鬼になり、円を為替売りの4番バッターから外すことだろう。
しかし、誰が見ても日米の預金金利の差は歴然としており、為替安まで加わり、米国の国債を購入すれば大きな利息が転がり込んでくることが理解できる。
そうした日本のドルが金利の高い米国へ還流し続け、また日本人の大金持ちたちが、米国債など安全資産として購入することにより大儲けしている。当然、米国債を買えばドル高円安に振れ、日本の年金投資機構や生保などが保有する米国債を売れば、ドル安円高に振れる。
今年3月10日から急激に円安に振れたが、その3月、日本が保有する米国債の残高が▲739億ドル減少、政府や日銀は口には出さないが、円安防衛のため、米国を売却させたものと見られる(日本は7月段階で米国債を1.23兆ドル保有し、№1保有国)。
今回のドル売りの手口はまだ明らかにされていないが、いずれ判明する。
対ドル円 政府 遂に介入解禁
9/22日
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対ドル円
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06:35
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144.051
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17:06
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144.446
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17:42
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141.980
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19:00
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143.148
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21:51
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140.661
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23:59
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142.034
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スクロール→
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対ドル円
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米10年国債
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金利差
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利回り
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対日本国債10
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8月1日
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131.61
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2.606
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2.356
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8月10日
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132.87
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2.786
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2.536
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8月20日
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136.93
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2.989
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2.739
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8月31日
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138.96
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3.133
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2.883
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9月9日
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142.52
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3.321
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3.071
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9月10日
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9月11日
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9月12日
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142.83
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3.362
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3.112
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9月13日
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144.55
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3.422
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3.172
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9月14日
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143.15
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3.412
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3.162
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9月15日
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143.52
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3.459
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3.209
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9月16日
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142.91
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3.448
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3.198
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9月17日
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9月18日
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9月19日
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143.20
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3.490
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3.240
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9月20日
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143.72
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3.574
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3.324
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9月21日
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144.04
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3.510
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3.260
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9月22日
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142.13
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3.708
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3.458
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9月23日
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・日本国債10年もの利回りは0.25%に固定しての金利差
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