アイコン 中国 医薬品不足深刻 解熱剤100倍で転売も

Posted:[ 2022年12月27日 ]

感染が拡大する中「ウィズコロナ策」を発した中国習近平政権、それも感染力が極めて高いオミクロン株系統時、瞬く間に感染は拡大し、病院も対応できなくなり薬も手に入らないきわめて深刻な状況に陥りつつある。

河北省山海関で、薬局の前には早朝から客が長い列を作っていた。解熱剤を買おうと五つの薬局を回ったが、どこに行っても購入できなかった。ある薬剤師は「せき止めでも飲んでおきなさい」と言ったという報道もなされている。

「薬荒(薬不足)」、一事が万事、行き当たりばったり、武漢コロナウイルス発生時を髣髴とさせる。当時は武漢政府当局が問題だったが、今回は習国家主席の中央政府の問題。

ウィズコロナ策に転じるならば、医療体制を充実させ、薬も用意しておくべきだろうが、すでに感染者で医療機関は満杯、薬も底をついており、薬局さえ解熱剤など在庫0の有様。それに乗じてネットでは定価15元(約285円)の解熱剤が130倍以上の2000元(約3万8000円)で売られているという。

中国政府当局は、新コロナ発生以来、過去約3年間、「4種薬」と呼ばれる解熱剤・せき止め薬・抗生剤・抗ウイルス剤の生産と販売をコントロールしてきた。12月3日に購入規制を解除するまでは、医師の処方を受けて実名で少量のみ購入が可能だった。薬製造会社にしても販売統制から販売量が減少し、生産量を減らしていた。

 



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それを解除した途端、感染者・軽症有症者を自宅療養OKとしたことから、感染者の広がりに解熱剤等は薬局や医療機関から瞬く間に消えた。

そもそも中国は、新型コロナ患者が服用する解熱・消炎鎮痛剤「イブプロフェン」の世界最大の生産国であり輸出国でもある。

12月7日に発したウィズコロナ策は、全国での抗議活動が政治色を強めてきたことから、怖くなった習政権がその鉾先を制するために行われたともされる。

感染拡大で、解熱剤や咳止め薬などが病院どころか薬局でさえなくなっている。薬の製造会社も想定外の動きに供給がまったく追いついていない。さらに製造された薬を全国の医療機関や薬局に運ぶ物流機関もコロナによりブチ切れており、当面薬は品薄状態が続くことになる。

浙江省温州市竜湾区の市場監督局は21日、「ある薬剤師が、2.69元(約51円)で仕入れた100錠入りイブプロフェンを、パッケージを開けてばら売りする手法で107倍もの高額で販売したのを摘発した」と発表している。
 旅行地の出入り規制を取り払ったことから、1月22日(春節の日)~27日.+土・日の29日までが春節休暇、数億人の大移動となる。大混雑する列車内はウイルスだらけになり感染し、全国へウイルスを拡散させ、収拾がさらに遠のく。地方は遠いほど医療過疎地帯、山のように死人が出る可能性もある。情報を全権力で統制遮断し、全国で何十万・何百万人死亡者が発生しようと公表せず、そのまま収束させるつもりだろうが、かつてのウイルスと感染単位が異なり、地域も全土にすでに拡散しており、収束せず、燻り続け、再び燃え広がり、それを繰り返し、何十年先まで火が消えることはないだろう。
中国には特に高齢者はオミクロン株に対して脆弱な60歳以上の人たちだけでも日本の人口の倍の2億64百万人いる。後遺症の問題もあるが、習共産党政権、すべてが北朝鮮同様、隠蔽し続けるつもりだろうか。

習近平氏が認識している全土の新コロナの有症感染者の発生数は、12月25日は2,668人(入国31人/本土2,637人)に過ぎない(26日発表分/2日間減少中)。

ブリンケン米国務長官が先日、王毅外相と電話会談、新コロナにつき、何でも相談してくれと言ったところ、 その後、中国の報道官は「不足しているものは何もなく、新コロナは統制されている」と内政干渉するなと言わんばかりの愚かな発言。

これまでの経過、
習政権の3期目突入のためか、言論の自由発言が進むネット企業、急に共同富裕論をぶち上げてネット企業のオーナーたちを拘束、チャレンジ精神を無くしたネット通販業界では、今年の独身の日の販売個数が始めて前年を下回る結果を招いていた。
これまで景気回復策で依存した不動産開発会社にしても、習政権は資金を規制して瞬く間に不動産バブルを崩壊させた。不動産についてはいつものように規制緩和して景気対策に乗り出したが、空振り三振、計画的な国家運営など欠片も見えてこない。

そもそも開発ありきで守銭奴と化かした地方政府や地方行政機関にさえ逆らえば御用にし、住民を追い出し不動産収奪して大開発させてきた習政権、雀の涙ほどの立ち退き料で住民を追い出し、暴動、その弁護に入った弁護士たちを習政権は全国で引っ捕らえ、また、赤い川、緑の川、地下水汚染、癌村を各地に出現させ、そうした被害住民を弁護した弁護士たちも引っ捕らえ、無力化させた極悪非道の限りを尽くしている。裁判でも非公開裁判ばかりだ。

その集大成が軍の管理・監視下でウイグル地区に設けられた百万人強制収容施設であり、イスラム教から習崇拝の共産教へ改宗させる動きではないだろうか。

新コロナ政策に対する習政権への不満は中国民の中で極度に高まっている。それが全国の大学などで行われた先般の白い紙抗議運動でもあろうか。

一方、習政権はナシュナリズムを利用して国民の不満を解消させるべく準備、台湾侵攻を極限まで高め続けている。
今の中国の政権、北朝鮮の金正恩政権と何が変るというのだろうか。
北朝鮮のミサイルの代わりに、台湾海峡で・・・、尖閣で・・・。

長期政権はろくでもない政権に変容し独裁化する。統一・・党も一緒のことだったのではなかろうか。それに気づかず継承しそれも取り付かれたように動き回りさらに世を悪化させる。

中国経済が新コロナ・オミクロン株に翻弄されぐちゃぐちゃになった場合、世界への製品の供給基地であり、また世界のサプライチェーン国家でもあり、世界もろともグチャグチャになる。

 


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