アイコン 中国 新コロナ感染爆発は本物か どこで発生しているのか


習近平主席はご法度の3期目を確定させたことから、もうゼロコロナ策をとる必要がないと、いきなりウィズコロナ策に転じた。
足元では感染が広がるなかで、国民に対する官憲の暴力、建物封鎖のウイグル火災死亡事件の抗議などゼロコロナ策=習近平政策に対する国民の不満が爆発、批判が高まるなかでのウィズコロナ策への転換となった。
3年余りゼロコロナ策を採っており、徐々に規制を緩和すべきだろうが、一気に大幅緩和の指針を出し、ウィズコロナ策に舵を切った。
結果、公表値では国家統制数値により計画通り進捗しているようだが、現実は、すでに火葬場は3日待ちの状態に至っているほど深刻な感染爆発に至っている。規制をしていないにもかかわらず、感染を恐れ、大都市中心街や繁華街、商店街はガラガラ状態となっている。

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眼下、
ゼロコロナ策による経済低迷問題、
共同富裕論による不動産バブルを崩壊、緩和したものの回復しない不動産市場。
共同富裕論により政府がITネット産業の創業者たちを失脚させたことで進化・開発が停滞し経済面では行き詰っている。

中国の失業率は、新コロナ前は長期間4.0%前後だったが、その後、一時6.1%に達し、今年11月でも5.7%に達している。一応、雇用を重んじる共産主義計画経済体制の国でもある。

報道では、香港の大学のシミュレーションでは1月までに100万人が死亡するという報道や、米ワシントン大学の来年までに100万人が死亡する説など、危機的な報道ばかりなされている。
ただ、北京周辺の火葬場関係者の話ではすでに「3日待ち」になっているという。
SNSでは、火葬場では遺体を積んだ順番待ちの車両が長い行列を作っているという。
先日まで、中国のウィズコロナ策で来年は経済回復し、米経済が上半期落ち込んでも下半期には回復し世界経済が浮揚する原動力となると報道されていたが、これでは来年は世界同時不況が濃厚となってくる。

中国経済誌の「財新」は19日社説で、「全国で医療資源が最も多く集中している北京でさえ病院は満室で、解熱剤は底を突いている」、「ほかの地域ではパニック状態に直面している」と伝えた。
香港紙「明報」は医療関係者の話として、17日の一日に北京で在宅治療中に死亡した新型コロナ感染者は約2700人と推定されると報じているが裏取りはない。
中国政府は、意識してか、新コロナの有症感染者しか発表せず、軽症数・中等症数・重症者数・死亡者数について、正確性にかける集計を公表、実態がつかめない状態となっている。
今やIT先進国の中国、AI監視カメラとビッグデータを連動させ国民の動きのほとんどを監視下においている国でもある。完全自動車運転車も都市の一定区間ですでに試験運用されている。
そうした国であり、実態をつかみたくないというのが本音か、実態をつかんで国民・世界に向けたプロパガンダ公表値を発表しているのかのどちらかでしかない。
ワクチンにしても、香港大学の研究陣は、80歳以上の高齢者層に対しての有効性で、米ファイザー製ワクチンの効果は84.5%に対し、中国産のシノバック製不活性化ワクチンの効果は60.2%にとどまったという研究結果を今年3月に発表している。mRNAのファイザー製に対してシノバック製は不活性化たんぱく質ホクチンで、その後、mRNA型の開発に取り組んでいるが、まだ成功していない。マカオではドイツのビオンテック製mRNA型ワクチンが同国で唯一認可されている。香港-中国間は入国制限、隔離期間も設けており、中国人が香港でファイザー製ワクチンが接種できるかは香港有力者にコネがなけれはできない。

感染爆発では中国政権も放置できず、再度、ゼロコロナ策を導入しようが、すでに手遅れ状態で沈静化させるまでに長期間を要することになる。経済が持てばよいが・・・。
今年4~5月経験したような上海ロックダウンが全土で発令され、中国からの部品・部材は滞り、世界経済はさらに狂うことになる。

<最近の感染者数(どこで発生しているのかの参考にはなる)>
オミクロン株での発症率は軽症も含め感染者数の10%前後と報告されているが、国立感染研は言葉で誤魔化し、データで証明していないため、海外での発症率の公表値5.6%を採用し、感染者数を推定感染者数として表記した。
なお、20日の当局の発表では、入国検疫52例、本土3,049例の計3,101例と19日の2,722人から増加している。


スクロール→

12/14~19日の新コロナ有症感染者数/中国

オミクロン株系統の発症率は5.6%前後 /発症数÷発症率=感染者数

中国国家衛生健康委員会公表値/信頼性=参考程度

2022

14日

15日

16日

17日

18日

19日

広東省

857

1,065

990

915

846

1,075

北京

494

428

444

394

314

456

重慶

143

154

178

183

198

189

河南省

67

30

42

30

39

45

四川省

67

61

97

56

65

93

浙江省

61

43

52

45

40

47

福建省

61

62

110

99

87

125

湖南省

なし

なし

41

79

93

115

江西省

なし

なし

なし

なし

なし

137

海南省

23

2

なし

3

3

4

上海

22

36

55

17

23

106

内モンゴル

21

27

21

17

23

21

遼寧省

20

14

5

なし

なし

なし

雲南省

20

31

43

55

74

85

山東省

17

39

54

33

33

32

天津

16

23

29

41

39

45

黒龍江省

15

7

11

5

6

17

河北省

12

13

13

14

11

12

江蘇省

10

10

7

13

2

4

陝西省

8

3

14

13

15

26

安徽省

4

なし

1

なし

1

なし

山西省

3

16

10

9

4

13

貴州省

2

8

7

なし

なし

1

吉林省

なし

なし

2

なし

なし

5

青海省

0

11

3

5

2

 

広西省

1

4

0

2

なし

3

寧夏省

なし

3

なし

なし

なし

なし

チベット

なし

1

なし

なし

なし

なし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発症率

5.6%

5.6%

5.6%

5.6%

5.6%

5.6%

国内全土

1,944

2,091

2,229

2,028

1,918

2,656

入国者

56

66

57

69

77

66

総計

2,000

2,157

2,286

2,097

1,995

2,722

推定感染数

35,714

38,518

40,822

37,447

35,626

48,608

感染死

0

0

0

0

2

5

参考

 

 

省都

ほかの主要都市(500万人以上)

広東省

広州

深圳

東莞

仏山

湛江

茂名

恵州

掲陽

汕頭

 

 

福建省

福州

泉州

廈門

漳州

 

 

浙江省

杭州

温州

寧波

金華

台州

嘉興

紹興

 

 

 

 

湖南省

長沙

衡陽

邵陽

常徳

岳陽

永州

湖北省

武漢

 

 

 

 

 

河北省

石家庄

保定

唐山

滄州

邢台

廊坊

 

 

 

 

河南省

鄭州

南陽

周口

商丘

洛陽

駐馬店

新郷

信陽

安陽

 

 

江蘇省

南京

蘇州

徐州

南通

無錫

塩城

常州

 

 

 

 

山東省

済南

青島

菏沢

済寧

煙台

聊城

德州

泰安

 

江西省

南昌

韓州

上饒

宜春

 

 

遼寧省

瀋陽

大連

 

 

 

 

 

[ 2022年12月21日 ]

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