中国デタラメ報告　コロナ感染大爆発　WHOも懸念表明

中国人民共和国国家衛生健康委員会は２５日、「即日起，不再发布每日疫情信息，将由中国疾控中心发布相关疫情信息，供参考和研究使用。」と記し、これまで有症感染者数も発表を止め、下部組織の中国疾病予防センターが取り扱うとした。

一時、蜜月だった世界保健機関（WHO）のテドロス事務局長は２１日、感染力がこれまでと比べ物にならないほど強いオミクロン株により徹底的な封じ込め「ゼロコロナ」政策が破綻した中国で「重症者が増えているという報告について非常に懸念している」と述べ、重症化率や入院率、集中治療の必要性などの詳細な情報の提供を求めた。さらに、重症化リスクの高い人々へのワクチン接種に向けた中国の取り組みを支援するとも述べた。

米国のブリンケン国務長官は２２日、王毅外相と電話会談し、日野語の記者会見で「中国が（感染拡大を）乗り越えるために必要なことをするのが、米国にとって利益になる」とも強調。「米国は世界最大のワクチン提供国だ。中国を含め、世界中の人々に支援を続ける用意がある」と表明し、中国側にワクチンを提供する意向を示した。
　一方、中国外務省の毛寧副報道局長は２３日、「中国政府は、自国の国情に合わせ、人民の利益に沿った防疫政策を取ってきた」と主張。「（中国製の）ワクチン接種率も医療物資の生産能力も継続的に向上しており、供給は十分だ」と述べ、米国からのワクチン受け入れに否定的な考えを示した。感染状況についても「予測可能で制御可能だ」として、米国やＷＨＯの懸念をはねつけ、居直っている。

(現実は感染力が強いオミクロン株により現在感染爆発中、病院では薬は底をつき、薬局には解熱剤など消えている。ワクチンの有効性も低い。)

中国浙江省政府は２５日、新型コロナの新規の陽性者が1日当たり１００万人を超えていると発表したと報道されている。
他省の都市で感染者が数十万人規模で増えており、全国では毎日少なくとも数百万人の勢いで感染が急拡大しているもようだ。

一方、中国疾病予防センターが２５日発表した２４日の浙江省の有症感染者数は２２人、肺炎・呼吸器不全で亡くなった人は０としている。

実際のところ、何を根拠に１００万人とか発しているのか不明、中国政府がデタラメ公表していることから、その実態はつかめない。
ただ、中国メディアの記事はすべて政府の検閲下にあり、検閲官が実態に憂慮してそのまま記事を発信させている可能性もある。
(新コロナについては、すでに中央政府の統制が効いていないことを表している)

中国政府は、北朝鮮とまったく同じ、実態にまったく関係なく、公表している分しか発表しないのだろう。
しかし、北朝鮮との違いは、国民に幾ばくか民主主義=知る権利が芽生えており、習政権の崩壊につながる可能性もある。

習氏が周囲に側近たちだけをいくら侍らしても、胡錦濤前国家主席の反乱があったように、また共産党青年同盟(共青同／李克強首相の出身母体)とは異にしている部分も多く、長老たちも含め、何がはじまるかわからない。

こうしたことは習氏が、内政・外交のあらゆる分野を采配し、独裁化してきたため、李克強氏(任期３月まであり)の出番はなく、政治が柔軟性をまったく持たず、独裁化していることにある。

習氏のゼロコロナ策⇒共同富裕を義にネット産業殺し&不動産開発産業殺しによる経済疲弊・不振⇒経済回復期待⇒ウィズコロナ策に急展開したことで生じている。

ゼロコロナ策で、国民の不満も鬱積し続け、それを解消するための措置とも見られるが、それ以前に経済問題が山積してきていた。

ことの発端は、１１月２４日発生したウイグル地区での１０人死亡火災(一説には４４人死亡とも／コロナ対策で建物自体が封鎖され消火活動が遅れたことが死者の増加を招いたと批判されている)と、河南省鄭州市のアップルiPhone工場での、会社と当局によるコロナ対策に対する労働者の抗議活動が端を発していた。
抗議活動は大学を中心にウイグル火災もあり、瞬く間に全土に広がった。
(それ以前に、ほかの省のコロナ封鎖建物から薬を買いに出た無抵抗の住民に対する当局者による殴る蹴るの暴力がSNSで拡散していた。／当然ながらSNSはその後当局により消されたが外信が映像を録画し流していた)

１２月７日、中国政府はゼロコロナ策を全面的に見直すと発表した。
現在、WHOに対して各国に報告が義務付けられている感染者数や死亡者数などの報告を一切行っていない。北朝鮮とともに巨大治外法権国が現れた。

心配されるのは、
新疆ウイグル自治区、習政権はイスラム教のウイグル人たちを共産教に改宗させるため、百万人収容の強制収用所を軍隊監視下のもとで開設しており、そこで電子製品組み立てや縫製作業など強制労働させており、所内で新コロナが感染拡大すれば悲劇的な惨禍を招く。
収容所内には、収容所管理組織、監視の軍隊、多くの企業の作業指導者、付随する物流において、他地区から多くの「漢人たち」が出入りしており、すでに新コロナウイルスは蔓延しているものと見られる。習政権下出の公表では、当然、新疆ウイグル地区の感染者数は０だ。

習体制崩壊の危機も
今回の感染爆発の実態が問題化すれば、習政権は店仕舞いする可能性も高くなる。

長期独裁政権はろくなことはない。
習と仲が良かったスーダンのバシルもジンバブエのムガベもすでに追放されている。残るは北朝鮮とアフリカの北朝鮮と言われるエリトリアおよびロシアプーチン政権だけだろうか。

スクロール→

１２/１９～２４日の新コロナ有症感染者数／中国
オミクロン株発症率は5.6％前後／発症数÷発症率=感染者数
中国国家衛生健康委員会公表値／信頼性=参考程度
2022年	19日	20日	21日	22日	23日	24日
広東省	1,075	1,171	1,325	1,599	1,737	1,384
北京	456	544	471	547	580	305
上海	106	108	47	79	80	37
重慶	189	204	209	271	283	234
浙江省	47	37	37	32	30	22
福建省	125	184	187	310	338	144
江西省	137	245	40	23	32	4
江蘇省	4	7	13	2	1	2
雲南省	85	127	157	263	309	189
湖南省	115	119	115	93	109	90
湖北省	0	0	0	112	258	172
遼寧省	0	0	0	0
天津	45	59	77	57	51	52
河南省	45	36	42	34	33	38
山西省	13	32	46	18	52	45
陝西省	26	22	31	25	35	25
山東省	32	17	20	23	31	36
貴州省	1	16	0	1		1
河北省	12	15	14	15	13	11
黒龍江	17	6	15	41	9	8
青海省		5	6	2	5	5
広西ﾁﾜﾝ	3	4	10	15	10	4
内ﾓﾝｺﾞﾙ	21	3	5	13	9	4
海南省	4	2	2	9	2	2
安徽省	0	0	0	0		3
四川省	93	86	97	110	94	118
吉林省	5	0	0	0
寧夏区	0	0	0	1	1
チベット	0	0	0	1	1	5
新ｳｲｸﾞﾙ	0	0	0	0	0	0
全土	2,656	3,049	2,966	3,696	4,103	2,940
入国者	66	52	64	65	25	43
総計	2,722	3,101	3,030	3,761	4,128	2,983
発症率	5.6%	5.6%	5.6%	5.6%	5.6%	5.6%
推定数	48,607	55,375	54,107	67,161	73,714	53,268
感染死	5	0	0	0	0	0
・注、有症感染者のみ公表数値／注、肺炎・呼吸器官不全による死者のみ値
・注、5．6％は英国機関発表の感染者に対する有症感染率を採用、参考表記
・12/25(24日分)より感染症防疫センター公表分

万人	省都	ほかの主要都市(市全域500万人以上/市部は小さい)
広東省	広州	深圳	東莞	仏山	湛江	茂名
	1,368	1,262	745	741	703	620
		恵州	掲陽	汕頭	中山
		375	312	442	294
福建省	福州	泉州	廈門	漳州
福建省	377	865	380	376
浙江省	杭州	温州	寧波	金華	台州	嘉興
	787	374	428	536	666	335
		紹興
		264
湖南省	長沙	衡陽	邵陽	常徳	岳陽	永州
湖南省	471	664	746	587	577	557
湖北省	武漢
湖北省	848
河北省	石家庄	保定	邯郸	唐山	滄州	邢台
	421	919	283	358	62	97
		廊坊
		474
河南省	鄭州	南陽	周口	商丘	洛陽	駐馬店
	553	1026			247
		新郷	信陽	安陽
江蘇省	南京	蘇州	徐州	南通	無錫	塩城
	919	707		236	332
		常州	淮安
		376	278
山東省	済南	臨沂	青島	潍坊	菏沢	済寧
	553		576	276
		煙台	聊城	德州	泰安	淄博
		262				269
江西省	南昌	韓州	上饒	宜春
江西省	372	158
遼寧省	瀋陽	大連
遼寧省	739	580
四川省	成都
四川省	933
陝西省	西安		他	ﾊﾙﾋﾞﾝ	ｳﾙﾑﾁ	昆明
陝西省	831		他	709	457	456
直轄都市			長春	合肥	南寧	太原
北京市	2,096		453	439	399	398
上海市	2,791		貴陽	蘭州
重慶市	1,646		341	316
天津市	1,382

[ 2022年12月26日 ]

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