パークシャー&ハサウェーのバフェット氏が、2020年に日本の資源株の代表格である五大商社に投資したところ、2021年の資源価格の暴騰で大当たり、今年4月上旬に92歳の高齢であるにもかかわらず来日して、各商社と面談、さらに買い増すと表明していた。
そうしたニュースが全世界に流れ、日本株を外資総出で買い漁り、日本株は急騰、2万7千円台から3万3千円台まで駆け上った。今回の値上りはバフェット氏が直接東京に乗り込み、商社面談等の動きが全世界で報道され、海外の投資家が日本株に火をつけたもの。
最近の証券・債券相場の動きにはパフォーマンスが見られず、行き場がなくなり、投資資金は為替市場や商品相場、仮想通過市場へ流れ込んでいる。
資源株は落ち着いてきており、今回の高騰の日本株は株価の見直しというよりバフェット氏に踊り、国内外から短期資金が流れ込んできたものと見られる。
日本の株価は5・6月外資参戦で上昇したにもかかわらず、(円株購入により)円高に作用するはずだが、逆に円安に向かった。3月から5月には0.25%しか米金利は上昇しなかったことから、相当な円安圧力が生じていたものと推定される。
いるのかいないのか見えず決断力もない日銀総裁より、決断力のある神田日銀総裁誕生が望まれる。
円はじめ大量の資金が世界に溢れ、そうした投資・投機資金が市場を拡大させながら動かしている。