神田マジック炸裂か、
財務省の単独介入なのか、日銀が同調した動きなのか、皆目見当が付かないが3日のNY為替市場、1ドル150円160銭を付けた直後、円高に振れ148円535銭まで急上昇し、149円100銭台で取引されている(日本時間3日23時25分前後)。2日は149.873円までドル高円安、最近、円に対してドル高エネルギーが高まっていたことから、3日は一機に150円を突破した。神田財務官が待ってましたとばかり介入し、ドル高を押し戻した。今回の介入は、今後、為替トレーダー=投機家が用心することから、ドル高条件が揃わないかぎり、150円未満で推移するものと見られる。
2013~2014年、政府は、政府・日銀・3年金を総動員させて大金融緩和策に乗り出した、しかし、利益が出ても給与を上げず、GDPは低空飛行を続け、円安に触れたドル評価のGDPは目も当てられない。
こうした状態を大金融政策で10年も塩漬けにしたら、その効果は逆効果をもたらすのは必至。それも政府負債額はデノミでも実施しない限り天文学的数値で手がつけられない状態、近い将来の時限爆弾になりつつあり、世界経済にとっては世界を震撼させる自爆テロになる可能性すらある。
1995年から2022年間の27年間の経済成長率(GDP)は6.7%成長、ドル換算では▲23.6%マイナス成長。この間、政府の借金だけが超バブル状態に膨れ上がっている。
植田日銀は真っ黒田大金融緩和策を修正するにしてもドラスチックに修正しなければ、海外ハゲタカ投機家に対して足もとをすくわれ、今後、修正を図っても効果薄になる可能性が高い。
(米国の金利高は現状維持が、インフレ再騰防止のため向こう1年続くとされるが、日本の超インフレはもう慣れっ子になり不感症状態。)
植田日銀は就任来、半年間ぼおっとしたまま、金融引き締めの初段階に行使するテーパーリングさえ表明も実施もしていない。
黒田日銀末期の1月10日には128円台まで為替は改善されたが、植田日銀の無能さにハゲタカ投機家は安心してドル買い円売りに走り、150円まで一貫して円安となっている。
外圧だろうが何だろうが、日銀が掲げた物価目標2%は22年4月以降、23年8月まで17ヶ月連続でクリアーしている。躊躇うことなく、大金融緩和策の一部でも即修正すべきではないだろうか。
物価高は超円安によりまだ納まっていない。
特に穀物等輸入食材は国際価格が下がっても超円安が輸入価格を引き上げている。
2023年10月からも生鮮食料品を除く4600品目以上の食品(飲料・食料品)価格が値上がりしている。食料品価格は貧富に関係なく押し寄せており、その影響は貧困層を強襲している。
食料品は国の超円安政策によってもたらされているところが大きく、高い価格になった商品を購入して消費税まで連れて多く支払っている。
お坊ちゃまの岸田政権は、その食料品にかかわる物価上昇=インフレ増加分の消費税を全額貧乏人に還元するのが筋ではないだろうか。岸田氏は23年4月までの前年度の税収が(物価高で)過去最高になったと大喜びしていた。
スクロール→
日本の各インフレ率
|
|
対ドル円
|
総合
|
コア
|
食料
|
21/8月
|
109.82
|
-0.4
|
|
|
21/9月
|
110.15
|
0.2
|
0.1
|
0.9
|
21/10月
|
113.15
|
0.1
|
0.1
|
0.5
|
21/11月
|
114.03
|
0.6
|
0.5
|
1.4
|
21/12月
|
113.91
|
0.8
|
0.5
|
2.1
|
22/1月
|
114.84
|
0.5
|
0.2
|
2.1
|
22/2月
|
115.21
|
0.9
|
0.6
|
2.8
|
22/3月
|
118.68
|
1.2
|
0.8
|
3.4
|
22/4月
|
126.41
|
2.5
|
2.1
|
4.0
|
22/5月
|
128.77
|
2.5
|
2.1
|
4.1
|
22/6月
|
134.13
|
2.4
|
2.2
|
3.7
|
22/7月
|
136.63
|
2.6
|
2.4
|
4.4
|
22/8月
|
135.35
|
3.0
|
2.8
|
4.7
|
22/9月
|
143.20
|
3.0
|
3.0
|
4.2
|
22/10月
|
147.13
|
3.7
|
3.6
|
6.2
|
22/11月
|
142.04
|
3.8
|
3.7
|
6.9
|
22/12月
|
134.88
|
4.0
|
4.0
|
7.0
|
23/1月
|
130.36
|
4.3
|
4.2
|
7.3
|
23/2月
|
133.10
|
3.3
|
3.1
|
7.5
|
23/3月
|
133.65
|
3.2
|
3.1
|
7.8
|
23/4月
|
133.47
|
3.5
|
3.4
|
8.4
|
23/5月
|
137.23
|
3.2
|
3.2
|
8.6
|
23/6月
|
141.44
|
3.3
|
3.3
|
8.4
|
23/7月
|
141.01
|
3.3
|
3.1
|
8.8
|
23/8月
|
145.53
|
3.2
|
3.1
|
8.6
|
10./3日
|
149.08
|
|
|
|
↓日本の成長率は賃上げしない政治がもたらしているもの、ハゲッパ木っ端ごりっぱ。
アベノミクスで、儲かった企業が少しでも賃上げすれば、国がすぐ消費税や年金支払で回収していた。給与が上がらなかった企業の従業員はそのまま可処分所得(実入り)が減少し節約ムードに突入。
日本のGDP(名目)
|
|
兆円
|
兆ドル
|
|
SNA版
|
IMF版
|
1995年
|
521
|
5.54
|
2000年
|
535
|
4.96
|
2010年
|
505
|
5.75
|
2013年
|
508
|
5.21
|
2020年
|
539
|
5.48
|
2021年
|
549
|
5.00
|
2022年
|
556
|
4.23
|
95/22比
|
6.7%
|
-23.6%
|
GDP 95/22年比/IMF版
|
|
自国通貨
|
ドル
|
米国
|
|
3.3倍
|
ドイツ
|
2.0倍
|
1.5倍
|
フランス
|
2.1倍
|
1.7倍
|
中国
|
19.9倍
|
24.7倍
|
韓国
|
4.9倍
|
2.9倍
|
台湾
|
3.0倍
|
2.7倍
|
インドネシア
|
35.6倍
|
5.4倍
|
タイ
|
4.1倍
|
3.1倍
|
フィリピン
|
10.1倍
|
4.7倍
|
マレーシア
|
7.3倍
|
4.2倍
|
ベトナム
|
32.7倍
|
15.3倍
|
|
|
|
|