アイコン 対ドル円150円目前 149円台で推移 原油91ドル台 物価さらに高騰へ


本日の対ドル円は149円台で推移している。植田氏ははっきりした態度を示さず、成り行きへの対処策をとっているが、地球規模で動く為替の変動リスク、植田氏の島国的発想では黒田氏でも実現しなかった150円台に突入する可能性が極めて高くなってきている。

原油もサウジとロシアが結託して年末までサウジ100万バレル、ロシアが30万バレルの独自減産を行い価格を吊り上げており、11月からの冬季需要に向け手当てが進むなか、原油価格は今年6月の60ドル台から高騰し続けている。
原油価格が最高騰(平均120ドル/最高値134ドル/WTI)した22年6月の対ドル円は135円前後だった。

ゴールドマン・サックスの予想通り原油価格が今年中に100円ドル台にいたれば、為替が影響する日本の東京ドバイ原油価格(ドバイ原油はWTI原油より価格が高い)は、過去最高値に突入する可能性すらある。

岸田政権は紙切れを切って、石油類の卸価格を抑え、小売価格を抑えているが、いつまでも続けられるものではない。
これは穀物価格も食管制度を用いて小麦などのメーカーへの卸価格を抑えている。これも紙切れを切っている。

 

スポンサーリンク

借用書=国債という紙切れを切り続けることは自らの首を自ら絞め続けることと同じ、その紙切れの多さに驚いた海外の投機家たちによって、日銀想定外の今日の超円安を実現させている。

本来、天変地変に対処するために借用書を一時的に発行するものだが、日本はバブル崩壊後、公共投資で経済を支えようとしたものの回復せず、その後も借用書を無限大に切り続けてきた。 
今や政府はその利息も支払えず(プライマリーバランス)、紙切れを切って利息に充当している異常国家でもある。
江戸時代後期に城を焼失させ新たに建造した藩は、藩の豪族に200年間の借用書を発行して建築代金を資金調達していた。安倍政権も岸田政権も似たものどうしなのだろう。

日銀の植田氏の政策が世界から注目されているが、頑として動かず、その間に円安は進み、試され続けている。遅ければ遅いほど、巻き戻しが困難な領域に達するリスクもある。

日銀の黒田氏がドラスチックに大金融緩和政策に動いたことによるものだが、植田氏に交代したものの、継承するのか、調整するのか、ドラスチックに引き締めにかかるのか。
黒田氏の後半期は反黒を一掃し、現在のチャイナセブンの習派一色と同様、黒田一色となっており、まだその多くが黒田派、植田氏は内部を押さえ込むにも難儀しているのだろうか。
黒田氏の政策は一時的には経済に好環境を与えたが、いつまでたってもたかが2%の壁さえ動かせず、原因究明とその修正を図るべきを放棄したことに、バブル崩壊による失われた20年を形成後、今度は大金融緩和策による黒田作により失われた20年を形成する可能性もある。

物価上昇2%達成は、GDPの53%を占める消費活動、国民の給与・報酬を引き上げれば購買力がつき、簡単に実現できる。

バブル崩壊後、政治家と財界は、高付加価値産業へ駒を進めず、米国に言われ、その芽さえも自ら潰し続け、財界は東南アジアへ工場を移転するぞと脅し続け、2枚舌、一方で東南アジアへ工場移転を進め、東南アジア・中国の賃金と日本の賃金を競わせたことにすべてが凝縮されている。
日本の生産性は先進国では最下位クラス。
日本は地方も含め官公庁+付属公共団体のコンピーターシステムを一元化し、FAXをなくすだけで、パート・バイト・非常勤含む官公庁の人員を半減(250~300万人/将来的には1/3の200万人まで減らせる)できる。

地方も含め省庁官公庁+付属公共団体は、典型的な日本の非プロフィット部門である。
こうした分野の多くで、日本は韓国よりシステム運用で20年以上遅れている。

<20年時代遅れの厚労省>、
厚労省は、当初新コロナの感染状況を日々、FAXで送らせ、遅れる都道府県が続出、その後、厚労省は新コロナ専用ソフト「ハーシス」を作り上げ、発生・その後の感染者の状態などを地方に入力させ、一元管理しようとした。しかし、これもまた、自治体から2重手間、面倒くさいとして断られ、感染者の発生件数等は昨年5月の最後の集計発表まで、厚労省職員が、各都道府県が日々HPで発表する新コロナ発生件数、死亡数、入院数などを手作業で集計し、発表していたほど異常な手作業政府の厚労省。
新コロナに関し、ほかの週ベースや月ベースの各種資料も都道府県によって遅れたり、報告内容が異なることから、注意書きで処理し、資料の正確性はほとんどなかった。これだけ見ても生産性が世界で最下位グループであることが窺える。
後進国ほどODAなどより最先端技術を取り入れている。

[ 2023年9月28日 ]

スポンサーリンク
 

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧