東京地検特捜部は12日、大阪市の衣料卸会社「プロルート丸光」が架空売上を計上するなど粉飾決算を行ったとして金融商品取引法違反の容疑で、この会社の元社長の安田康一容疑者(62歳)と前社長の森本裕文容疑者(43歳)および筆頭株主だった経営コンサルティング会社(株)Wealth Brothersの代表の石山恵介容疑者(45歳)の3人を逮捕した。
3人は2021年、実際には赤字だったにもかかわらず架空売上を計上して営業利益が6300万円あまり出ていたと見せかけるなどし、虚偽の有価証券報告書を提出した疑いがもたれている。
この会社の株価は2021年8月に300円台から730円まで急上昇し、その際筆頭株主だった石山容疑者の会社が保有する株式の大半を売却していた。
特捜部は12日、プロルート丸光本社などを家宅捜索していて実態を詳しく調べる。