アイコン 環境ホルモン剤検出 ナイキ、アディダス、パタゴニアなど8社の服から


 米CNNが報じたところによると、米カリフォルニア州の非営利団体「環境保健センター(CEH)」が、昨年10月から6ヶ月間、スポーツウエアに含まれている「ビスフェノールA(BPA)」を分析した結果、「ナイキ」「アディダス」「パタゴニア」「チャンピオン」「アスレタ」など8つのブランドの製品から安全限度の最大40倍に達するBPAが検出された。
下着類のレギンス、ショートパンツ、スポーツブラ、スポーツシャツなどからカリフォルニア州の基準値である3マイクログラム(μg)より多い量のBPAが検出されたという。
 BPAは女性ホルモン分泌を刺激する代表的な環境ホルモン。

今回の調査でBPAは伸縮性のあるスパンデックス(ポリウレタン弾性繊維)が含まれたポリエステル素材の衣類だけから検出された。
BPAは水筒、おもちゃ、床材など日常的に使われる多くの製品から検出される。
過度なBPAにさらされることは糖尿病、心臓病、がん、肥満などに関連があることが分かっている。
 CEHでは「スポーツブラやスポーツウエアは普通、数時間着用して汗をたくさん流すだけに、皮膚を通じて数秒から数分で血管に流入し、普通よりBPAにさらされる量がさらに多い可能性がある」、「消費者は運動後、すぐに服を着替えるなど露出時間を最小限にとどめなければならない」としている。
以上、

 

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環境ホルモン剤=内分泌攪乱化学物質・外因性内分泌攪乱物質。
ビスフェノールA(BPA)は、2016年の論文で、生殖器系疾患、肥満、糖尿病、乳癌、前立腺癌、パーキンソン病等との関連が報告されており、あらゆる早死リスクの増加に関連しているという。 簡単な予防策には、プラスチック容器への依存を減らし、生鮮食品への依存を増やすことが含まれる。
ビスフェノールAを原料とする樹脂からの溶出
ポリカーボネートやエポキシ樹脂のようなビスフェノールAを原料とする種類の合成樹脂では、洗剤で洗浄した場合や酸・高温の液体に接触させた場合にビスフェノールA成分が溶け出すことが知られている。アメリカでの調査では、ヒトからかなりの確率で検出されている。
ビスフェノールAを摂取するとエストロゲン受容体が活性化されて、エストロゲン自体に類似した生理作用を表す。90年前の1930年代に卵巣を除去したマウスにこの物質を投与する実験が行われ、作用が初めて証明されている。
不妊症、両性ワニ、動物絶滅・・・。

[ 2023年5月19日 ]

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