甲府市の夫婦殺人放火事件で、当時19歳の被告に対し、死刑判決が言い渡されました。3年前、被告は女性の家に侵入し、一方的な好意から生じた動機に基づき、両親を殺害し住宅を全焼させました。

甲府地方裁判所は被告の行為を「非常に悪質で強固な殺意に基づく冷酷な犯行」と指摘し、年齢を最大限考慮しても刑事責任が重く、更生の可能性が低いとして、検察の求刑通りに死刑を宣告しました。

この事件は、改正少年法が施行された後、初めて「特定少年」に対して死刑が言い渡されたケースとなります。裁判員裁判で行われた判決において、被告は死刑宣告をうなずく一幕もありました。

裁判長は被告に対し、「考えることをあきらめないでください」と呼びかけました。

弁護士は控訴の可能性を示唆し、甲府地検は適正な判決が下されたと考えています。地元の傍聴者たちは被害者に非がないことを強調し、判決の理由や裁判員の判断について詳細な説明を求めています。

事件は地元で大きな衝撃を与え、今後の裁判手続きや社会的な議論が注目されています。